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テーマ:読書(8522)
カテゴリ:読書
THE SCENT ofLOVE 恋の香り SCENT という“匂い”という英単語を知らなかった。 さて、本書は“水曜日の恋人”角田/光代(1967年神奈川県生まれ) “最後の教室”島本/理生(1983年東京都生まれ) “泣きっつらにハニー”栗田/有起(1972年長崎県生まれ) “海のなかには夜”生田/紗代(1981年埼玉県生まれ) “日をつなぐ“宮下/奈都(1967年福井県生まれ) “犬と椎茸”井上荒野(1961年東京都生まれ) の6人の女性作家の6短編からなる。 なお、島本理生は「野性時代」2004年3月号掲載のものであり、他の作家は書下ろしである。 作品としては島本理生の“最後の教室”は秀逸であり、異彩を放っている。作品として抜きんでている気がした。 読みごたえというか、人生の長さ、味わいを感じさせたのはこの中で最年長の井上荒野の“犬と椎茸”であった。 角田光代の“水曜日の恋人”は母の恋人に恋するという点が面白く、栗田有起の“泣きっつらにハニー”はおよそ書かれないであろう職種への着眼点が面白く、生田紗代の“海のなかには夜”は十代の女子の幼さが、宮下奈都の“日をつなぐ”に関しては作家としての初々しさが感じられた。 素敵な短編を読めてよかった。 コイノカオリ (角川文庫) [文庫] 角田 光代、 島本 理生、 栗田 有起、 生田 紗代、 宮下 奈都; 井上 荒野【中古】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.10.29 23:21:53
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