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2022.11.02
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テーマ:読書(8521)
カテゴリ:読書


“『リトルバイリトル』は島本さんの作品の中で、いい意味でドラマチックな恋愛でない、淡々とした恋愛の作品だと思います。”と解説で松井玲奈が評したように、淡くそこはかとない想いを感じた。
松井玲奈が『よだかの片想い』を映画化しなければ、島本理生との出会いは私にはなかった。
映画「ハケンアニメ!」を見て、いたく感激し、原作を読んで、原作の綿密さ素晴らしさを知り、同時期に見た「流浪の月」の違和感を突き詰めたくて、原作は違うのではないかという期待感(?)で原作を読み、その小説の素晴らしさ、独特の愛の形に感動した。そんなことがあったがゆえ、『よだかの片想い』の本を先に読んだ。読んで終盤、思わず落涙。私の心は大きく揺さぶられた。そして見た映画『よだかの片想い』。映画は小説をうまく映像化できていなかったけれど、それでも松井玲奈の心意気を感じることはできた。この本を、この作品を映画化したかった大いなる思い。うまくはいかなかったけれど結実して良かったと思う。そして、島本理生の小説に感ずることがあると思えて、『ナラタージュ』を読み、映画『ナラタージュ』を見て、『ファーストラヴ』を読んだ。とても恋愛物語と思えない『ファーストラヴ』に衝撃を受けながらも、次に『リトルバイリトル』を手に取った。手に取って解説が松井玲奈であることを知り、少し驚いた。『リトルバイリトル』は家族の都合で大学受験を突然あきらめた、いや、翌年まで延期した元女子高生が主人公である。シングルマザーとしてあくせくする母をしり目に父親の違う小学二年生の妹と暮らす。そして出会う一つ年下の男の子。習字を習っていたり、池袋がホームタウン。日常の空気感がいい。
どんどん、さらさら一気に読んだあとのあとがき。
10年後20年後に残せる小説をこれからも書いていきたいという島本理生の表明があったあとの松井玲奈の解説。
泣いた、松井玲奈の解説で泣くとは思わなかった。
東京の片隅での10代の話が名古屋で暮らした松井玲奈の生活と照らし合わせて、彼女にはそのような経験はなく、経験できなかったけれど、だからこそ家族との思いを吐露した解説。とても心に響いた。
解説も含めて、とてもいい文庫です。
島本理生の小説をこれからも楽しみに読んでいきたい。





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最終更新日  2022.11.02 00:26:13
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