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テーマ:読書(8504)
カテゴリ:読書
短編集であり、一話を15分から20分ほどでテンポよく読めるのでいい。 それぞれの短編が関連性を持ちながら、それまでの話に登場した脇役が主役となって展開しているのも興味深い。それぞれの人がそれぞれの思いでそれぞれ感じていた思い。 6つの短編である。 三話目、四話目に登場する同棲している女性が飲み屋で知り合った行きずりの男と関係を持ち、その後も体の関係が続く。体の関係だけれども、体の関係だけでない、好きでも嫌いでもなく恋でもない。でも、惹かれる。惹かれるのだ。関係を断つことはできない。それは映画「ダメージ」で見たような、年老いたお琴と若い女のやむにやまれぬ体の関係と同一のような気がする。そして、この情交の描写がとてもエッチだ。香しく麗しいもののようにさえ思えてくる。作者の描写の的確さのおののく。 僕はどうも島本理生に執心しているのかもしれない。だから、ずっと読んでいたい。 あなたの愛人の名前は (集英社文庫(日本)) [ 島本 理生 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.11.06 10:44:34
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