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カテゴリ:家で見た映画
(C)秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会 評判の「恋は光」を見た。 女優陣が素晴らしい。当て書きかと思えるくらい、役になじんでいる。 その中で主演の黒一転、神尾楓珠の存在は可もなく不可もなくいたという感じがする。 コミックス原作なので絵もセリフも充分にあって映画化するには容易である反面、同等それ以上のものにするには至難の様な気がする。原作ファンの感想はどういうものか気になるけれど、この恋愛映画は素敵だと思えた。 落涙したところは二か所。 同じ光が見える女子高生に会って別れるシーン。 西条(神尾楓珠)と北代(西野七瀬)が二人向かいあわず前を向いたまま、思いを告白。ボロッと涙が両眼から頬を伝ってしまった。 ラスト近く、クライマックス。東雲(平祐奈)が大学ノートを読み終えて、落涙するシーン。 私もまた両眼から落涙してしまった。 目に見える光は何なのか。 目に見えない光は何なのか。 センセイ=西条(神尾楓珠)を取り巻く女性陣がまっすぐに生きていて良い! とてもとても感動した、思いあふれる作品でした。 神尾楓珠は初めて見たと思ったけれど、テレビドラマ「3年A組 今から皆さんは、人質です」で拝見しているようだ。 西野七瀬は華奢でスレンダーで好きなスタイル。初主演ドラマではブスに見えて応援することをやめてしまったが、乃木坂46に在籍中から活躍し多数のドラマ、映画に出演している実力派。美人顔とは言えないがその小ささとスレンダースタイルでかわいく素敵に見える。本作でもスレンダー感が素敵だ。 十年以上、風変わりな孤独男・センセイ(神尾楓珠)を慕い、友達以上恋人未満の女友達の演技は絶妙。古臭い言葉満載のセンセイや東雲(平祐奈)に対し、くだけた感じの日常会話の北代(西野七瀬)が現実感あって、とても良かった。 期せずして北代(西野七瀬)の恋のライバルとなる東雲(平祐奈)だが、文学少女としての存在がピタリとはまっていた。と言いたいところだけれど少々整いすぎな顔立ちだったかも。しっかりと美しかった。セリフの言葉遣い、セリフ回しも東雲らしいと思えた。”おはガール”をやっていた頃が懐かしい。 宿木(馬場ふみか)なくして、この物語は成立しない。恋の略奪娘・宿木がかかわることで北代と東雲の恋心の認識が深まり、セイセイを篭絡しようとすることで物語に波乱と展開をもたらす。胸のボリューム満点の女性らしいぽっちゃり感で167cmあるスタイルの良さはこの役に合う。いい女優だと思え、ドラマに映画にと出演作は多いようだ。 今一人、センセイと同じく光が見える女子高生・大洲央(伊東蒼)がいい。彼女の登場で先生の”光”の理解・解読が深まる。女子高生・大洲央との出会いがセンセイを取り巻く北代・東雲・宿木の四角関係?、三角関係に決定打を打ち込む(笑)。彼女を演じる伊藤蒼は映画「空白」での女子高生役といい、インパクトを残す、存在感ある女優だ。 素敵な恋愛映画だったなぁ。 涙したことでわが心に溜まっていた澱を洗い流せたようにすっきりした感を味わえた。 おすすめしたい映画である。 U-NEXT にて 2022年/日本/111分/G 監督:小林啓一 原作:秋★枝 脚本:小林啓一 出演:神尾楓珠、西野七瀬、平祐奈、馬場ふみか、伊東蒼、宮下咲、花岡咲、森日菜美、山田愛奈、田中壮太 お薦め度 「恋は光」★★★★☆(90%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.12.04 12:15:33
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