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テーマ:読書(8503)
カテゴリ:読書
読了するとこの本の題名「わたしたちは銀のフォークと薬を手にして」の意味が分かる。 美人ではない(ブス)が人の良い仕事熱心な取材ライターをしている30代独身女性が主人公。その彼女が様々な男性と関わり合いを持つ相手は年配のイケおじや若手シンガーなどバラエティーに富んでいる。このまま一生独身かもという思いがある中で出会った中年オヤジ。彼とは…。 独身三十路娘を持て余す両親や気の強い妹との軋轢。その妹も一つ章立てて妹の考え感覚を記している。その点も踏まえ、なかなかの作家だと島本理生を思った。 名前が理生。理(ことわり)に生(いきる)という、シビアな生き方が求められえるような名前である。しかし、理(ことわり)に生(いきる)という小説は読みどころ読みごたえがあり読んで見たいと思う。私が作家島本理生に惹かれる理由は感性だと思う。彼女の紡ぐ物語が彼女の感覚・感性を表現し、その表現が私の心を突き刺し、鷲掴みにし、弱者としての女性の立ち位置、思いを理解させてくれる。 彼女が書く主人公が愛おしい。 読んでいて、親身に話を聞いてみたい気がする。 この本の内容も結末も考えさせられる良いものであった。 わたしたちは銀のフォークと薬を手にして [ 島本理生 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.12.30 16:58:16
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