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テーマ:読書(8504)
カテゴリ:読書
恥ずかしながら獅子文六という作家を知らなかった。 しかし、コーヒーは好物である。 恋愛も好物というか、恋愛ドラマは大好きである。 であるからして、好物ふたつを題名にした書物を見過ごすわけにはいかなかった。 読んで見た。 面白い。 私が映画俳優を志し、やむなく俳優養成所に通って演劇なるものに手を染めたことがあったせいか、はたまた獅子文六が文学座に関与していたことに興味をもったせいか、興味を持って読んだ。 テレビ創成期の舞台俳優たちがテレビドラマに出演し始めたころの脇役ベテラン女優が主人公である。8歳下の新劇の演芸部の夫がいる。夫がいるといっても事実婚だと、あとあとわかる。この時代に事実婚とは大いに驚いた。その夫は新劇命というほど新劇に溺れているのだが、新人新劇女優に惚れ込み女優として育てたいという意欲から抜き差しならぬ関係になって…。 となるが、もう一方のコーヒーであるが脇役ベテラン女優はコーヒー愛好家のグループに属していて、彼女は雑にコーヒーを入れるが天下一品の味わい・風味を出せる。で、8歳年下の内縁夫はコーヒーの味ききが出来る男で、彼女のコーヒーに惚れて結婚したような…。 といった展開で予期せぬ出来事が読んでいて面白かった。 主人公の女ごころ、わかるなぁ…。 コーヒーと恋愛 (ちくま文庫) [ 獅子文六 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.01.11 22:02:53
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