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カテゴリ:エッセイ「人間50年その後…」
エッセイ「人間50年、その後…」 ⑨
卓球の石川佳純選手が引退した。 30歳での引退である。 現役を退いて、第二の人生を始まるにはとても良い年齢だと思える。 その昔、映画俳優を志した私は紆余曲折があり、24歳の時に上京した。 何の修業もしていないのに上京すれば映画スターになれなくても映画俳優の末席につらなることができると思っていた。ところが、事務所に所属することもできず、エキストラならいくらでも仕事が回ってくるけれど、役付きは望めなかった。 映画にエキストラの仕事で参加していた時にエキストラ専門の事務所でエキストラとして活躍している諸先輩を見ていて、30歳過ぎてもこのエキストラという仕事はやっていたくないなぁと思った。売れなくてもエキストラの仕事はしないぞと思ったのだ。30歳までに売れるという夢は叶わなかったが、プライドを持って(?)エキストラの仕事は止めた。仕事の依頼があっても断った。(数回断るとエキストラの仕事の声はかからなくなった) エキストラをやめて30年、しばらくは悪戦苦闘したけれど、俳優として世に出ることはできず、二足のわらじであった役者稼業は12年前に食い扶持である正業(会社員)を失業した時に足を洗った。正業を求めて、これまた悪戦苦闘、職場を転々として現在の仕事に就いた。残りの人生をいかに生きるべきか、これが目下の課題である。 「君たちはどう生きるか」という漫画を読んだことがあるが、漫画を読んでも日常を描いていて本質は汲み取れなかった。(どう生きるかがわからなかった) 今年、ジブリで宮崎駿監督が映画「君たちはどう生きるか」を製作・公開する。「君たちはどう生きるか」という本を原作とするのではなく、モチーフ、またはイスパイアされた独自のものらしい。果たして宮崎駿監督の映画を見て、どう生きるかがわかるのだろうか。 また、その映画を見て生き方の指針を得たいと欲している自分は何なのだろうか。 思うに、人はどう生きるかがわからないから生きているのだろうか? 漫画君たちはどう生きるか/吉野源三郎/羽賀翔一【3000円以上送料無料】 (C)2023 Studio Ghibli 2023年7月14日公開 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.05.04 07:00:10
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