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テーマ:最近観た映画。(39932)
カテゴリ:家で見た映画
(C)2019 YOKOGAO FILM PARTNERS & COMME DES CINEMAS U-NEXTでチェックしたら「よこがお」を見ることが出来るので、見てみた。 これは難易度の高い映画だと思う。 現在と過去と入れ替えながら同時並行、パラレルワールドのように進んで展開していくので、時制の説明も字幕もなく、瞬時に判別して現在のシーンなのか、過去のシーンなのか把握することが求められる。 映画愛好者や推理小説愛好家などでないと理解が難しいと思えた。 筒井真理子演じる白川市子の髪の毛の長さの違いで判別するしかないのかと思えたが、市川実日子が相手役の時は過去、池松壮亮が相手役の時は現在と見分けるのが良さそうである。ただ、市川実日子はどの時制にも出てくるので、彼女演じる大石基子とその祖母・母・妹が登場するのが過去と見たほうがわかりやすい。 甥っ子が引き起こした誘拐事件を白川市子(筒井真理子)が誘因したとされ、マスコミから加害者のように取材攻勢を受け、生活はズタズタになる。それには、大石基子(市川実日子)が絡んでいた…。 前半の介護における訪問看護師と介護家族の関係はいいものがあったし、吹越満演じる父子家庭と白川市子(筒井真理子)の付き合いも素敵なものがあった。 それが後半、白川市子(筒井真理子)が犯罪誘因者とみなされることにより、日常生活が一気に崩壊していく。 夢なのか妄想なのか、ことごとく映される映像に見ている者は混乱させられるが、くらいついて見続けてクライマックスを見た時、女優・筒井真理子の女優魂を見た気になる。 圧巻であった。 圧巻の映画である。 ここで終わるかと思った映画は後日談のように、蛇足のように、その後を描く。 鳴り響くクラクション。それは、何を意味するのか。サイドミラーに映った白川市子(筒井真理子)の表情が何とも言えない。 この作品において、演者であることを感じさせない登場人物が三人いた。(わたしにはそう思えた) 子役の男の子だが、子役はそもそも演じるなんてことを考えていないから、素のままでたっていても良いのかもしれない。 犯罪被害者をサポートする団体職員、ひょっとすると役者でなく本当の団体職員なのかも、と思えた。 いま、一人は母親役の川隅奈保子である。女優さんなので舞台女優かな、と思ったら青年団の人のようだ。 この三人に感じたことが良いことなのかそうでないのか、私にはわからない。 U-NEXTにて 2019年/日本・フランス/111分/PG12 監督:深田晃司 原案:Kaz 脚本:深田晃司 出演:筒井真理子、市川実日子、池松壮亮、須藤蓮、小川未祐、吹越満、大方斐紗子、川隅奈保子 「よこがお」★★★☆(70%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.05.18 23:47:45
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