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カテゴリ:家で見た映画
(C)2018 DIAPHANA FILMS-FRANCE 3 CINEMA-SCOPE PICTURES 現代のSNS事情によって成立したドラマ。 年増女が騙って若い女性となり、若い男性を陥れる物語だと思って見たら、複雑で重い内容に驚いた。 女は精神科医に通っている。 精神科の担当医が突然かわってしまったことにより、また一から自身のことを話さなければならなくなった。そのことに苦言を呈すも、宥められ諭されて自身を振り返る。 女は若い男とHをむさぼる付き合いであった。 突然、若い男は音信不通となる。 女はバツイチの大学教授で週末には二人の息子を預かっている。前夫は24歳の若い女と再婚していた。自分を捨てた若い男に繋がるために若い男の友人であり同居人であるカメラマンに接近する。彼に偶然を装って近づき、ポートレートを撮影してもらう。それとは別に彼のSNSに友達申請をして24歳の女としてやり取りを始める。 彼の写真を褒め、24歳の女の画像を送信して、電話でのコンタクトが始まる。 彼をいざない24歳の女に夢中にさせつつ、リアルでは年上の女として関係を結ぶ。 24歳の女に逢いたくて逢いたくて逢いたくてしかたのない彼はいろいろ手段を講じるが…。 彼が24歳の女に出会うことはない。そのことで、彼は…。 精神科医とのカウセリングを終えて、女は書き上げた小説を精神科医に渡す。 そこには女が話したものとは違う、とんでもない真実(?)が書かれてあった。 女の話すことが真実と思いショッキングな結末を迎えた。そこで、映画は終わると思ったところ、小説が出てきて、異なる展開をみせる。この小説が真実なのかと思った時に、精神科医が女を振った若い男を訪ねて、本当のことがわかる。 幾重にも展開される話。 ことごとく驚くべき内容。 現代のSNSを取り入れた、欺瞞に満ちた驚くべき、そして、深く考えさせられる作品であった。 肉欲は甘美なもの。 プラトニックの妄想は、恐い。 主演のジュリエット・ビノッシュは映画女優として大活躍のベテランであるが、体当たりの役柄も見事にこなし、30年前の映画「ダメージ」の裸体と役柄を思い出した。 Amazon Prime Video にて お薦め度2019年/フランス/101分/R15+ 監督:サフィ・ネブー 原作:カミーユ・ロランス 脚本:サフィ・ネブー、ジュリー・ペール 出演:ジュリエット・ビノシュ、ニコール・ガルシア、フランソワ・シビル、ギョーム・グイ、シャルル・ベルリング、クロード・ペロン、マリー=アンジュ・カスタ 原題:Celle que vous croyez(「あなたが信じるもの」) 「私の知らないわたしの素顔」★★★★(80%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.05.23 00:01:56
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