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テーマ:読書(8508)
カテゴリ:読書
岡山県の地方都市とはいえないところ? バスが一時間に一本というの田舎であろう。 その地元の高校の三年生、野球部ピッチャーの渓哉(けいや)が主人公。 あさのあつこをチェックしたときに Wikipediaで ^ "松下奈緒、デビュー作以来18年ぶりピアニスト役「自分と重なる部分が多い」". ORICON NEWS. oricon ME. 24 April 2022. 2022年4月24日閲覧。“ の注意書きを見て、その原作を読みたいと思った。 しかし、正しくは原案である。 本書を読んでわかるが主役は高校生男子である。 そこに出てくる女性も20代後半。 これをそのまま映画化したならば松下奈緒とはひとまわりも違ってきてしまうので不都合だ。 この物語を良いと思い、そのサブストーリーである主人公の兄と彼女に注目し、スピンオフのようにその物語を映画化したいと考えたのだろう。そして、そのキャストとして松下奈緒を選んだのだろうが、物語とキャスティング、どっちが先なのだろうか。映画を見てみたい。 で、もちろん読み始めは松下奈緒が演じる女性が主人公と思っていたが、すぐに高校生男子が主人公であり、彼の将来にまつわる悩みゆらぎが兄弟の確執となって、その女性にも波及する。 温泉旅館のことを描き、同級生の女生徒、バッテリーを組んでいた男友達。地方都市のそんなこんなをないまぜにして思い悩む男子生徒を描いている。とても面白く読んだ。 本作だけでは容量が足りないのか、後日談のような「もう一つの風」ショート小説を収録。女生徒の恋心を垣間見て良し。 透き通った風が吹いて (文春文庫) [ あさの あつこ ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.07.15 00:11:03
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