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テーマ:読書(8504)
カテゴリ:読書
ハセオという男友達がいる彼女。 彼女は大学を出ても就職できずに、イラストレーターになる夢を持って、せっせと描く。小さなイラストの仕事を依頼主の意に添うように仕上げていく。 古典も開く。 大学では映画鑑賞同好会といったようなサークルに所属しながら、部室では映画を流しぱなしで見ることもせず、毎晩飲み歩く日々。ハセオは女をとっかえひっかえ、すべてを嫁と呼んだ。嫁は幾人もとってかわった。彼女はハセオの彼女ではないけれど、ハセオがいるから誰も手出しはしない。ハセオの女ではないけれど、彼女にはハセオがいる、というのが周知されていた。大学を卒業し、イラストレーターを生業とし、彼氏と同棲、妻子持ちの医師である愛人もいる。ハセオはすべてを知っている。 何もかも話せて安心できる、彼女にとってハセオはそんな男ともだちである。 彼氏や愛人とのあれやこれやがあり、ハセオとも近づきすぎるほど近づき、彼女は30歳を迎える。そして…。 男と女、ともだちでいつづけるのは年を重ねるごとに難しいのかな。 同性の友達でさえ結婚し子供が生まれると関係性はかわる。独り身のようにはいかない。 とはいえ、男ともだちについて書かれた稀有な内容の作品だと思える。 男ともだち【電子書籍】[ 千早 茜 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.07.19 22:52:51
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