|
テーマ:読書(8504)
カテゴリ:読書
読ませる。 読ませる。 読ませる。 面白い。 面白い。 次の展開が気になり、本を置くことを許さない。 もし、休日に読んでいたら一気読みをしていたことであろう。 Twitterで見かける、#読書 #読了 などで時々あがる、この本の表紙を目にしていた。女性の顔を覆う花たち。これが何を意味しているのか読み終えてみてわかる。 物語は5年間司法試験合格者を出していない底辺のロースクールに通う者たちが”無辜ゲーム”というものをやっていたことから始まる。最初に取り上げられた案件でこのゲームの不可思議さを感じる。こののち起こった事件により実際の裁判が行われるのであるが、振り返ってみれば”無辜ゲーム”が実際の裁判を予見しているとも思える。 amazonでは ”<あらすじ> 法曹の道を目指してロースクールに通う、久我清義と織本美鈴。二人の過去を告発する差出人不明の手紙をきっかけに不可解な事件が続く。清義が相談を持ち掛けたのは、異端の天才ロースクール生・結城馨。真相を追う三人だったが、それぞれの道は思わぬ方向に分岐して――?”
とある。 司法修習生が登場するので、テレビドラマ「女神の教室〜リーガル青春白書〜」を見ていたこともあり、登場人物の女性・織本美鈴は南沙良を思い浮かべて読んだ。わざわざ思い浮かべたわけではなく、勝手に浮かんだのである。男性の二人は誰かを思い浮かべることもなく読んだ。 そして、たまたま11月10日に東映にて映画化され公開されることを知った。 主要キャスト三人は永瀬廉、杉咲花、北村匠海。 みなイメージがちがうなぁ、なんて思いながら、名と実績のある若手を選んだら、こうなったというやるせない事情だったのかな、なんて思ってしまった。 なかでも女性の役は美人という記述があるので、かわいい感じの杉咲花ではまったく違った人物になってしまうと思えるのだが…。 この本を原作としてすでに漫画化もされているようだ。 とても面白く、力のある作品。 知的好奇心を刺激してくれて、予想の斜め上を行く展開に興奮が止まらなかった。 ラストはこちらの思うところに着地し、私の先見の明(?)に悦に入ったりもした。 とても楽しんで読んだ傑作である。 法廷遊戯 (講談社文庫) [ 五十嵐 律人 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.07.22 08:31:11
コメント(0) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事
|
|