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テーマ:読書(8516)
カテゴリ:読書
ようやくこの本を読めた。 いくつもの読書が重なり、細切れに読んでいたら、渋谷、長崎、茨城と地域も登場人物もことなり、ごっちゃになったというか、続きを読もうと思ったら物語を思い出せなかった。 やむなく(?)、冒頭に立ち返り、プロローグを読んだ後は、速読というか、斜め読みというか、拾い読みというか、物語を思い起こしつつ、ささっと読んだ。そして、初見の章に入るとしっかりと読み進めた。 やはり読書は一気読みに限ると思った。 その物語にどっぷりとはまり、その世界にいていろいろと感じ思考する。 というわけで、読み直しから二日で一気読みした。 途中、幾度も感涙した。 胸が詰まり涙がにじんだ。 ググっと感じ、その情感に身をゆだねた。 登場するのは中学生と高校生、そして、先生たち大人である。 物語の主人公は誰かと言えば、それぞれの地域に主人公はいて、最終的に多くの仲間が登場する群像劇である。 辻村深月が贈るこの夏一番の感動作!小説『この夏の星を見る』6月30日発売 | KADOKAWA コロナ禍にはじまり、ロックダウンなどによる閉鎖的状況を過ぎ、学校が再開するも、毎日は通学できない中で失われた日常に鬱屈する日々。少年や少女たち青少年は何を考えているのか。考えていたのか。 中学受験や大学受験といった受験に関する内容も織り交ぜながら、望遠鏡を作り星を見る、そして「スターキャッチコンテスト」を開催するという日々を送ることになる。 コロナによる友達との軋轢、断裂、新しい仲間たちとの交流などが、中学生・高校生の世代を越えて、茨城・東京(渋谷)・長崎(五島列島)の地域を越えて、深まっていく、広がっていく。 本の題名にある「この夏の星を見る」というように、”この夏の本を読む”と言える、今読むべき本だと思える。今、まだコロナ禍がコロナの扱いが変わっていても続いている状況で、コロナ禍を体験した者が読み共感というか、共振できると思うからである。 辻村深月はやはりすごい作家である。 この夏の星を見る [ 辻村 深月 ] この夏の星を見る【電子書籍】[ 辻村 深月 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.09.23 12:42:28
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