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テーマ:読書(8504)
カテゴリ:読書
なんて素敵な作品だ。 高校生花生けバトル。 そこに青春がある。 『塞王の楯』で直木三十五賞受賞した時代小説作家である今村祥吾の現代作品をいぶかしみながら読んだ。主役は女子高生。彼にそんな十代の物語が書けるのか、と。 読んで見ると、なかなか面白い。 四国に祖母が住むという東京の女子高生は花いけバトルに参加するために華道部を作ろうにも部員が集まらず彼女一人の同好会サークルにて発足。花いけバトルは二人一組での参加のため、なんとかひとりの同好者を探し求めるが、お花の経験のあるものは既に入っている部活動で忙しく、断られ、次も、次も断られ……。そこに現れた転校生男子。彼にも断られるが、彼には参加できない秘密があった。 興味深く読み進むにつれて、次から次へと知らないことが興味深いものであって、花いけバトルの参加も危うく、はたしてどうなる? 終盤に入り、思わず感動した。 泣いてしまった。 そんなことが起こるなんて。 とても素敵な物語であった。 作家・今村祥吾の手腕に賛辞を贈る。 ひゃっか! (ハルキ文庫) [ 今村 翔吾 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.03 13:18:53
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