|
テーマ:読書(8504)
カテゴリ:読書
「名探偵のままでいて」小西マサテル・宝島社 ミステリー大賞受賞作ということで期待して読んだ。 すらすら読める軽さ。 そこがいいのか、わるいのか。 材料の下調べもきちんとしているようでいいネタが並んでいる。 軽さだけでなく、ネタの新鮮さも絶妙で、軽妙と言っていいかもしれない。 しかしだ、個々に起こる事件のネタ振りは十分なのに、解決がいささか急に思える。さて、どのように謎を解きどのように解決してくれるかと思いつつ読んでいると、謎解きまではいいけれど、解決は結果のみを述べて一段落。感情も思いもあまり挿まず、事実だけを述べている感じに味けなさを感じる。 この繰り返しが続くかと思っていると、全編を通しての壮大な仕掛け、ネタを仕込んでおり、クライマックスにどんでん返しとも思えるほどの意表を突く犯人と事件解決が示される。 これがいいとするかどうか、読み手によって評価の差が出るところかもしれない。 軽妙洒脱までには至らないのかも、という感想。 とはいえ、洒脱までいくと万人受けしないのかもしれない。 ということで、この本は褒めておこう(笑) 名探偵のままでいて [ 小西 マサテル ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.29 23:29:15
コメント(0) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事
|
|