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カテゴリ:注目の人
我々にとって中森明菜はアイドルであり、歌姫である。 1980年代に思春期や青春を過ごしていた若者世代にとって、聖子派か明菜派かということで二分されていたと思う。もちろん他のアイドルもいたのであるが人気、実力を伯仲させていたのは二人である。私はぶりっこできれいでもない(と当時思っていた)聖子ちゃんよりは、斜に構えた(はすにかまえた)荒ぶる魂歌唱の明菜ちゃんにはまり、レコードをせっせ、せっせと買っていた。明菜ちゃんの姿を見ることも生歌を聞くこともなくテレビとラジオとレコードで聞き入っていた。そんな私が上京し、ちょっと稼いでいた頃、一時影を潜めていた明菜ちゃんが復活(?)表舞台で歌を披露するようになった。わざわざ拝見、拝聴しに行ったのだが、遠くに見る姿は実物の明菜ちゃんだと嬉しく思ったが、歌を聴くと「あれ?」と思ったのだ。声量がない。ところによっては聴き取れない。天下の明菜の歌声がこんなことはないと思ったけれど、久々ゆえ、こんなものかなぁといぶかしみながら納得した。 その後、(翌年かなぁ)ディナーショウに出演するという情報をを手に入れ、高額チケットを買いまたいそいそと見に行った。見に行ったが、やはり声量がない。ハスキーや低音というには、かすれている。聴こえにくい。聴こえないわけではないが、明菜としての歌声としては大いに物足りない。こんなのでディナーショーするのか、と思ったくらい。ちなみに、対抗馬だった聖子ちゃんのディナーショーにも、本当に高額だったけれど行った。ガードマン、警備する人たちが舞台前、横に二メートル間隔くらいでびっしり並んでいたことに驚いたけれど、歌は素晴らしく、歌声も響いていた。 この頃、明菜ちゃんは復活ライブをするというようなことがネットに書かれてあったけれど、完璧でなくとも、聴くことができる歌声が出るなら良いけれど、そうでないなら、歌わない方がいいと思う。それよりも顔見世、トークライブで来し方、行く末を面白おかしく話した方がいいんじゃないかな。
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最終更新日
2024.04.17 23:31:07
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