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テーマ:読書(8504)
カテゴリ:読書
江國香織さんの本は一冊も読んだことがなく、恋愛小説を探していたらランキングに登場していたので、読んでみるかと手に取った。 短編集である。 その短編が短い、あまりに短い。 昨今の短編の半分以下の長さなのではないだろうか。 読んでみて内容はわかるのだが、ほとんど響きがない。 江國香織は私には合わないのか?と思った。 読み進めるうちに、小説は散文であるが、彼女の作品は韻文なのではなかろうか。詩や短歌のようなもので省略された物事を読み取れないとまったくわからないのではないかい、と思えた。 短編をずんずん、ずんずんと次々に読んでいく。 ピンとくるものはない。 表題作「号泣する準備はできていた」はその題名通り、号泣するものだと思い、自宅で号泣しても大丈夫な状況で読んだ。 読んだ……。 ……。 号泣……することはなく、涙ひとつでない。 なんなのだろう、この寂莫感。 江國香織は私には合わない。 それを実感した読書であった。 号泣する準備はできていた (新潮文庫) [ 江國香織 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.04.20 14:26:14
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