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カテゴリ:家で見た映画
American Fiction (2023) (imdb.com) 大学の講義で差別的侮蔑言葉を多用する講師に対し、抗議する生徒は教室を後にした。 このシーンから始まる作品は、この講師が洗練された高尚な小説を書く作家であることを知る。講義で使用された差別的侮蔑言葉は意図的に発せられたものと思われる。しかし、この言動は問題とされ、真意を汲み取れない大学から休職を言い渡される。 長期休暇となったため、故郷に久しぶりに帰った主人公モンクはバラバラとなってしまった家族と再会する。医者である妹と再会するも…。突然の出来事に茫然自失、しかし、母親の面倒を見なければならなくなる、兄は無関心で助けにならない。自身の小説を読んでくれる女性との出会いがあり、また、新進気鋭の女性作家に触発されて、嘘八百の小説を書きあげ偽名で発表すると超絶に話題となり…! ブラックジョークなのか、アイロニー(皮肉)でいっぱいの作品である。 偽作家を演じる時のジェフリー・ライトがいい。本当に犯罪者みたいだ(笑)。 結末が三つ用意されて、劇中の映画監督が認める結末を良しとした私はこの作品の読者同様、俗物でエンタメ好きな人間なのかもしれない。 この作品はカナダのトロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞し、第96回アカデミー賞では作品賞ほか5部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した。しかるに日本では劇場公開されない。日本の観客には受けないと思われたのだろう。むべなるかな。アメリカの白人にあてこする内容は日本人にはピンとこないのだろう。 amazon prime video にて 2023年/アメリカ/118分/ 監督:コード・ジェファーソン 原作:パーシバル・エベレット 脚本:コード・ジェファーソン 出演:ジェフリー・ライト、トレイシー・エリス・ロス、エリカ・アレクサンダー、イッサ・レイ、スターリング・K・ブラウン 原題:American Fiction(「アメリカの虚構」) お薦め度 「アメリカン・フィクション」★★★★(80%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.03 11:24:07
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