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テーマ:最近観た映画。(40149)
カテゴリ:家で見た映画
豊臣秀吉の朝鮮出兵を描いた映画作品は邦画ではないように思う。 この作品は続く「ハンサン 龍の出現」と三部作の三作目となる「ノリャン―死の海―」に先立つ第一作目である。最終章となる「ノリャン―死の海―」は2024年8月9日より劇場公開されるとのこと。 ヒットはしたけれど評価は高くないようなので、なるべく期待せずに見たけれど、なんともすごい迫力のある作品であった。肉弾戦とも思えるほどの血なまぐさくパワフルな戦いも、それに先立つ大砲、弓矢での攻防も見ごたえがあった。 さんざん無茶苦茶な海戦を決死で戦い抜いた大将船に爆弾船が突っ込むシーンは圧巻だった。イ・スンシン将軍が乗る大将船は砲弾を撃ち尽くし爆弾船を撃沈することができない。その爆弾船を他の朝鮮軍船に知らせるために想い人を見殺しにしてスカートを旗代わりに扇ぎ振り回す女性の心持を思うと感極まり泣けてきた。 330隻の日本水軍に対峙する朝鮮水軍はわずか12隻。イ・スンシン将軍の決死の背水の陣は武将達には同調されず、大将船一隻で日本一の水軍と戦うことになる。御身を捨てての戦いは熾烈を極め、まわりを取り囲まれて捕縛、討ち死にするかに思えた時、奇策の一点集中砲火により窮地を脱する。この集中砲火によって大将船の砲弾は打ち尽くしてしまうこととなる。我々の恐怖は相手の恐怖とイ・スンシン将軍の必勝法はうまく機能するのか。激戦に次ぐ激戦、クライマックスは見どころである。 多くの韓国俳優が日本人を演じて日本人見えないのだけれど、日本語を話すことで日本人とわかる。あと、戦闘服でも日本とわかる。そんな中、大谷亮平が密偵として日本側に潜入していた朝鮮兵士を演じていたのに気づき、驚いた。そして、敵武将(日本)に「お前は日本人なのか、朝鮮人なのか」と言われたところが胸に詰まった。監督が「神弓 KAMIYUMI」のキム・ハンミンで大谷亮平も出演していたので、この作品にも登場したのであろう。 いやはやすごい映画であった。 U-NEXTにて 監督:キム・ハンミン 脚本:キム・ハンミン 出演:チェ・ミンシク、リュ・スンリョン、パク・ボゴム、クォン・ユル、キム・ミョンゴン、チョ・ジヌン、大谷亮平 原題:명량 회오리바다(「鳴梁(ミョンリャン)渦巻」) 英語題名:Roaring Currents(「唸りたてる潮流」) お薦め度 「バトル・オーシャン 海上決戦」★★★★(80%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.08 19:48:08
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