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カテゴリ:映画館で見た映画
(C)2024「風の奏の君へ」製作委員会 原作があさのあつこだと思って見に行った。 の短編がどれほど映像化して見られるかを大いに期待して。 見終って気づいた、原作でなく原案となっていた。 登場人物や土地などの設定だけ借りて小説にはない後日談の映画であった。 小説と同じでなくても前半は小説をなぞり、後半は映画化におけるオリジナルになるものと思っていただけに、冒頭を除き後日談だけで描いたほぼオリジナルな作品で、その出来栄えに首を傾げざるを得なかっただけにとても残念な思いをした。 登場人物の造形に深みが感じられず、それぞれの気持ちが理解できない。原作小説を読んでいない観客は人間関係を瞬時には理解できなかったと思えるだけにどれほどわかったのだろうか。 映像においても映像化における手練手管が使われていず、夜のシーンなどホタルに見えないホタルの光。あまりに暗くて人物の表情が映し出されない画をどう受け止めたら良いのか。薄暗がりが不自然だとしても人物の表情を見せるのが手法だと思えるのだが。 ゆえに主役の松下奈緒の心情が汲み取れず作品に没入できなかった。 さて、そんな中、注目すべきは祖母役を演じた池上季実子であった。絶妙なおばあちゃん役に最初誰だか気づかず、タレ目とアゴのほくろ、そして声音で池上季実子だあと気づいた。おばあらしい絶妙なせりふ回しには恐れ入った。三重丸くらいの見事さ、絶品であった。 2024年/日本/98分/G 監督:大谷健太郎 原案:あさのあつこ 脚本:大谷健太郎 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.28 00:11:33
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