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カテゴリ:家で見た映画
(C)2019 L.FP. Les Films Pelleas - Auvergne - Rhoone-Alpes Cinema - Versus production 肉欲なのか愛欲なのか、彼を求める気持ちは理解できる。わかる気がする。やむにやまれぬ止めどない思い。それは愛、それは恋。焦燥たる思い。恥ずかしげもない赤裸々な裸は衝撃的で合体するふたつの体も映し出される局部も大胆であった。 原作はノーベル賞作家アニー・エルノーである。 「シンプルな情熱」読書レビュー 読後感としてはこの本が話題となりこの作家がノーベル文学賞を受賞するとはとても思えない。たまたま時流に合った。そう思える。 ”俳優としても注目を集める世界的バレエダンサーのセルゲイ・ポルーニンがアレクサンドル、「若い女」のレティシア・ドッシュがエレーヌを演じた。2020年・第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション作品。”(映画.com) <ネタバレ> バツイチのフランス人女性が10歳年下のロシア人既婚者と逢瀬を重ねる。男からの一歩的な連絡を待つしかなく、会えば体を重ねる。その繰り返し。ある日突然、音信不通。追いかけることもできない相手を思い慟哭の日々を過ごす、やがて別離を受け入れる。といった内容の本だと思う。この映画作品は原作小説の意を汲んで、くんずほぐれずのベッドシーンを描いているがその絡み合う体のように情熱はほとばしっていた。映像に刺激を求めてか抱擁やベッドシーンは繰り返される。小説で昔を思い出すことはあっても去ってしまった恋人を思い一人孤独で侘しく過ごす内容であった。結末も小説は恋人に去られ音信不通となった関係を切られた悲痛な思いが書かれていたのに対し、映画では女が別れを告げている。振られたのか振ったのか。同じ関係が終わったとしても感情的には対極である。それでいいのだろうか。 U-NEXTにて 監督:ダニエル・アービッド 原作:アニー・エルノー 脚本:ダニエル・アービッド 出演:レティシア・ドッシュ、セルゲイ・ポルーニン、ルー=テモ・シオン、キャロリーヌ・デュセイ、グレゴワール・コラン、スリマヌ・ダジ 原題:Passion simple(「シンプルな情熱」) お薦め度 「シンプルな情熱」★★★☆(70%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.07.17 20:46:17
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