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テーマ:読書(8618)
カテゴリ:読書
長編小説第一作がこの作品。 初めて書いた小説で、逢坂剛は、この作品を世に出したいがため、小説家になろうとした。 ものすごい度胸であり、自身家である。 傑作というか重厚な感じで風格さえ感じる長編。とても新人書いた物とは思えない。あまりの長さに出版のため主人公の仕事など設定を変えて、短くしたのだという。それにしても文庫で上下巻にわかれるほどの長尺。読みごたえも十二分な長編大作となっている。 舞台は日本からスペインへとなっている。スペインは知らない国ではないがアメリカやフランスほど地理も歴史も知らないゆえ、フランコ政権云々のところはそうなんだと思いながら真偽のほどはわからないまま読んだ。 フラメンコギターを中心にして、爆弾テロ犯人を探し出すという設定はミステリアスであり過激であった。クライマックスからラストへと目まぐるしい展開は非情な結果を知るにつれて、舌を巻いた。 新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫) [ 逢坂 剛 ] 新装版 カディスの赤い星(下) (講談社文庫) [ 逢坂 剛 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.08.08 22:32:12
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