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カテゴリ:映画館で見た映画
(C)山口つばさ/講談社 (C)2024映画「ブルーピリオド」製作委員会 この時期、夏の超大作が公開されているはずなのに、これといった作品がないように思う。「インサイド・ヘッド2」や「ツイスターズ」や「デッドプール&ウルヴァリン」が大作と言えば、大作なのかもしれないけれど、正月やお盆をめざして大公開するようなものとは思えず、時代は変わったなぁ、と感じる。 さて、この「ブルーピリオド」も話題作なのかどうなのか、最近数多ある漫画の実写版映画ということで、どうなのだろう?と門外漢としての感触しかない。ゆえに登場人物たちが漫画の人物に寄せてビジュアルを造作していても原作漫画を知らないのでピンとこない。 登場人物として私の世代では薬師丸ひろ子と石田ひかりくらいしかわからないのではないか。ドラマを見ている人であれば江口のりこもわかるかも。主人公・矢口八虎役の眞栄田郷敦を知らないわけではないけれど、実兄・新田真剣佑ほどの魅力は感じない。 見るべき作品がないのでつい見てしまったけれど、嬉しかったのは贔屓の俳優たちが出ていたことだ。カンヴァスを背負ってスカート履いてジャンプして登場したユカちゃんこと高橋文哉は印象的であった。男装の令嬢の逆パターン、女装の貴公子と言えそうな細くて華奢ですべすべした色白さ、まったく女性といっても差し支えのないような美しさは絶品であった。そして、今一人、板垣李光人(いたがきりひと)の登場である。とある深夜番組で見て以来、惹きつけられる魅力に注目している俳優である。彼が持っている不思議なオーラはいつか主演作品を見てみたいと思わせる。どこかで見かけた名前は知っていた桜田ひよりも似合ったキャスティングだったかもしれない。意外というか気づいて驚いたのは東京芸術大学の試験1日目の自画像の時に矢口八虎(眞栄田郷敦)の前にいて後ずさりした拍子に彼の鏡を粉々に割った受験生女子。小太り感のある彼女が出川ガール“夢っぺ”箭内夢菜であったこと。その他知らない若手俳優が大挙して出演していたけれど、私が知らないだけで、みんなそれ相応に活躍しているんだろうな、と思えた。 矢口八虎(眞栄田郷敦)が描く青の渋谷に何の魅力も感じられなかったけれど、美術学校にて”縁”という課題で紐の画のあとい書き直した〇をモチーフにした作品はとても良かったし、受験初日の鏡で分断された自画像もぞくぞくする魅力があった。 映画としては進路に迷う若さと揺らぎを敏感に感じるには私は歳を取りすぎたのかもしれない。 2024年/日本/115分/G 監督:萩原健太郎 原作:山口つばさ 脚本:吉田玲子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.08.13 01:09:20
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