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テーマ:読書(8614)
カテゴリ:読書
<集英社文庫・裏表紙> ”「金がないことがこんなに心細く、息苦しいとは思わなかった」。憧れの東京で病院事務に就くも、非正規雇用ゆえに困窮を極める29歳女性・リキ。「割のいいアルバイト」だと同僚に卵子提供を勧められ、ためらいながらもクリニックに向かうと国内では認められていない<代理母出産>を持ち掛けられ――。女性の貧困と生殖医療ビジネスの倫理を問う衝撃作。第64回毎日芸術賞、第57回吉川英治文学賞受賞作。” 現代社会、大都会東京で貧困にあえぐ20代の若者。手取り給料ではカツカツの生活しかできなくて、食費を削るしかない……。そんな暮らしの中、代理母出産……。この本では代理母だけでなく卵子も提供するというとんでもない設定。妊娠して以降、結末は予想した内容で終わっていたので、これは代理母に対する抵抗?アンチテーゼなのではないかと思えた。予測できた内容は衝撃的な内容で腑に落ちるエンタテイメントとしてはそうなるものと思えたからではないだろうか。 貧困にあえぐ若者をターゲットとするのは裕福で名のある人たちである。その不条理。この作品を読んでふーむ、とため息をつくことしかできないのだろうか。 燕は戻ってこない (集英社文庫(日本)) [ 桐野 夏生 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.08.18 15:08:52
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