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カテゴリ:家で見た映画
(C)2024「青春18×2」film partners 映画館公開時、話題になっていたことは知っていた。 見に行くにはちょっと二の足を踏んでいたら、配信でいいかと思えたけれど、映画館で見たかった。そう思える傑作。 キャストがいい。 主役のジミーを演じたシュー・グァンハンが18歳と36歳の役。似ているけれどひょっとして別人が演じているのではと思えるほど若者と中年の違いが出ている。清原果耶がいい。日本人バックパッカーを演じてジミーと同じ18歳かと思って見ていたら4歳年上とのこと。4つ年上かぁ。4歳年上のアクティブな彼氏がいる22歳女子。経験豊富に見えるしぐさは年上のなせる技。初々しいジミーが良かった。 日本への旅で出会うカメラ少年18歳の男子を演じた道枝駿佑が彼ならではの言葉をしゃべっていたのはドンピシャなキャスティングに思えた。ネカフェ店員の黒木華も良かった。演技巧者な彼女だけにジミーとの交流が現実感あり。おっちゃん、いやおじさんの松重豊も田舎にいそうなおじさんで良かった。アミ(清原果耶)の母、黒木瞳も良かった22歳から18年後だと40歳である娘の母親として年齢的にも合っていて娘を持つ母として感情移入しやすかったのではないだろうかとも思え、いい感じの母役であった。すべてのキャストが良くて、台湾の神戸KARAOKEの店員たちも良かった。 <ネタバレあり> 電車の行き返りって左から右、右から左で表現することがあるけれど、この作品はアミの台南の旅の始まりを下から上、台南の旅の終わりを上から下で街を引きで映して描いた。 トンネルを抜けるとそこは…川端康成の小説の世界を映像として体験させてくれた。 それは映画”Love Letter”からのつながり。 ミスチルは台湾でも人気です。ミスチル聴きますか、とイヤホンを男女それぞれ片方だけ耳にさして聴く。カップルのなせる技、素敵です。(ミスチルの歌は流れない(我々には聞こえない)) 灯篭飛ばしでは涙してしまった。映画館で見たら泣くだろうなあ、と思ったら涙が頬を伝っていた。その後も映画館で見てたら号泣だなと思えたけれど、気づいたら号泣と言えるほど涙していた。 アミのちょっとした表情。「うん?」という視線や口元、清原果耶のかわいい顔に胸キュン!ジミーを見る視線がいい! 三分の二ほどジミー目線で描いてきて、アミの現在を知ったあと、アミ目線で描きなおす。もうたまりません。涙腺崩壊。 感極まる……。 映画館で見れば良かった。 「バイクの二人乗り、台湾に来たらやってみたくて」とアミが言う。 台湾らしく、そして日本らしい。 とってもとっても素敵な作品。 映画館で見れば良かった。 ジミー・ライの紀行エッセイ『青春18×2 日本慢車流浪記』という原作をみごとに映画化した藤井道人はすごいな。 Netflixにて 2024年/台湾・日本/123分/G 監督:藤井道人 原作:ジミー・ライ 脚本:藤井道人 出演:シュー・グァンハン、清原果耶、ジョセフ・チャン、道枝駿佑、黒木華、松重豊、黒木瞳 台湾語:《青春18x2 通往有你的旅程》 お薦め度 「青春18×2 君へと続く道」★★★★★(100%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.01 01:06:30
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