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テーマ:読書(8618)
カテゴリ:読書
(以下、新潮社WEBより) “九州だけに展開するコンビニチェーン「テンダネス」。その名物店「門司港こがね村店」で働くパート店員の日々の楽しみは、勤勉なのに老若男女を意図せず籠絡してしまう魔性のフェロモン店長・志波三彦を観察すること。なぜなら今日もまた、彼の元には超個性的な常連客(兄含む)たちと、悩みを抱えた人がやってくるのだから……。コンビニを舞台に繰り広げられる心温まるお仕事小説。” (以上、新潮社WEBより) 気になっていた「コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―」を読んだ。 読んだのは先月2024年8月だったのに読書レビューを書き忘れたらしい。 思い出しながら書こうと思うが、読みながら作者町田そのこさんは小倉に住んでいるんだろうなぁ、と思った。住んでいるから土地勘があり、その土地に根差した風景・情景が地図を描くように書けるんだと思えた。そう背景の描写も良かった。“も”良かったというのは登場する人物たちに心象表現が素晴らしいと思えたから。老人たちが入居するマンションの一階にあるコンビニ。その店にはイケメン優男の店長がいた。得体のしれないフェロモンをまき散らしとてつもなく誰にも優しい。ゆえに住人のお年寄りの人気は絶大。そのコンビニに訪れた中学生が抱える悩みや苦境を聞き取り解決に向かわせる。他に出てくる変なおじさんの赤じいやなんでも屋のツギなど風変わりながらとてつもなく親切なおっさんたちもいる。袖すりあうも他生の縁ではないが心温まる交流を描くハートウォーミングノベルである。
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最終更新日
2024.09.11 20:01:02
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