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テーマ:読書(8616)
カテゴリ:読書
いい。 とてもいい。 同じ時代を生きてきたからかとても良くわかる内容。 F1が人気だった頃、アイルトン・セナは僕も好きだった。音速の貴公子。あぶなげないドライビング・テクニックだったのにゴールデン・ウィークのF1レースでクラッシュ!還らぬ人となった。セナがサーキットで死ぬなんて考えられない、それほどの素晴らしいドライバーだった。そのセナも登場する鈴鹿サーキット。僕自身のその頃の思い出も想起される。 高校生の淡い恋心。目の前に立ちはだかる大学受験。 阪神淡路大震災は東京では体感・実感することはなかったけれど、東日本大震災の影響で揺れに揺れた大都会東京で体験したことで、地震の恐ろしさは実感できた。その震災の出来事も書かれている。 映画「ブルーピリオド」を見ていたので画家を目指し東京藝術大学を受験することがとてつもなく大変なことが分かっていたのでより親身に感じながら読んだ。 読み終えて、書店員さんが解説を書いていることに驚き、その文章のみごとさに感心した。そして、このコーシローと呼ばれた犬が現実に存在し、高校で飼われていたことを知った。その事実を基に時代をずらして描かれていることを知った。 その時々の時代性、トピックを織り込み反映して30年に及ぶ時代の変遷を描いた素敵な小説である。 犬がいた季節 (双葉文庫) [ 伊吹有喜 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.12 23:14:04
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