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テーマ:読書(8608)
カテゴリ:読書
読みやすい。 それはこの作品が私に合っているからかもしれない。 表題作は直木賞受賞作である。 これと「十二月の都大路上下(カケ)ル」が掲載されている。 「十二月の都大路上下(カケ)ル」は青春小説である。リアルである。その熱情に私は感動した。 ゆえに同じような作品が続くと思いしが、「八月の御所グラウンド」はリアルでない。ファンタジーである。そして、結末、クライマックスは読者にゆだねる。試合の結果はどうなったのか、を。 どちらかというとリアルが好みの私からすると「十二月の都大路上下(カケ)ル」が断然よかったのだけれど、直木賞選考員の一人は「十二月の都大路上下(カケ)ル」は不要と断じているようである。 とはいえ、大いに魂揺さぶられ、感動した「十二月の都大路上下(カケ)ル」を推したい気持ちである。直木賞の「八月の御所グラウンド」はファンタジーであるということを理解するのに戸惑った(笑) 「八月の御所グラウンド」は素敵な作品であった。 (Amazon.co.jp: 八月の御所グラウンド (文春e-book) eBook : 万城目 学: Kindleストア)より ”京都が生んだ、やさしい奇跡。 ホルモー・シリーズ以来16年ぶり 京都×青春感動作 女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。 謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。 京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは――。 今度のマキメは、じんわり優しく、少し切ない 人生の、愛しく、ほろ苦い味わいを綴る傑作2篇。 大学時代を京都で過ごした万城目学さんが『鴨川ホルモー』でデビューしたのは2006年。その後も『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』など、独自の世界観と鮮烈な感性で私たちを驚かせ続けてきましたが、意外にも京都を舞台にしたのは『ホルモー六景』(2007年)が最後でした。 その万城目さんが16年ぶりに京都に帰って来ます。収められた2篇はそれぞれ、女子高校生と男子大学生を主人公としたド直球の青春小説。まさに「ホルモー」シリーズの万城目学、再来!とも言えますが、「ホルモー」が途轍もない勢いを感じさせる作品だとしたら、本書は瑞々しい感性はそのままに、しかしどこか成熟の匂いがします。 京都で起こる奇跡のようなフシギな出来事が、私たちの心の中にじんわりと優しく、同時になんとも切ない感情を呼び起こすのです。青春とは、人生とは、こうしたものかもしれない、そういう名状しがたい感動が心に拡がります。もしかすると、これまでのどの万城目作品にもなかった読後感かもしれません。”(以上、Amazon)
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最終更新日
2024.11.03 11:33:16
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