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カテゴリ:家で見た映画
Zhou chu chu san hai (2023) 過激だ―!!!!! 原題は「周處除三害」でこれには意味がある。 その意味が分からないので、台湾映画『周處除三害(邦題:我、邪で邪を制す)』 - Shinonの部屋 ~Shinon's room~を参照 ”周處除三害とは? この映画のタイトル『周處除三害(三悪を排除する)』の意味が良く分からなかったので、香港出身の老公に聞くと中国の古文でこういう意味なんだ、とざっくり教えてくれました。 非常~に興味深かったので、中国語の維基百科(Wikipedia)でちょっと調べてみました。 昔昔、魏・呉・蜀~晋の時代、中国の吳郡(現在の江蘇省宜興市)に、周處(236-297年)という裕福な役人の息子さんがいました。 周處は幼いころに父親を亡くし、乗馬や狩りが好きで、色と欲に溺れ、皆から避けられる、悪名高き人物でした。 自分が嫌われているのを知っていた周處は、彼らの考えを変えたいと思い、村の長老達に何に苦しんでいることがあるか尋ねました。 長老たちは、『三悪を無くさなければ、我々は幸せになれない。三悪とは、虎と龍とあなたです』 と答えました。 (あなたです、って本人に向かって言う?・・・ホントかな?(笑)) だったら、それらを私が退治しよう、と言うと、長老たちは喜びました。 周處は三日三晩かけて龍を殺し、長旅をしてついに虎をも殺しました。 そして、村人たちのために力を尽くして戦った周處が村に戻って来ると、何と、周處がしばらく帰って来ないので死んだと思い、それを皆で祝っている彼らを目にします。 その様子を見て、みじめに思った周處は、考えを改め、勤勉になり、正義に忠実になり、出世をしたことで、自分を含む三悪を無くしたのです。 なるほど。これを聞くと、題名は内容を暗示していることが分かります。 この映画の中での三悪は、「The Pig, The Snake and The Pigeon」の英題通り、豚、蛇、鳩なのです。 これを意識して見ると、この映画ももっと味わい深くなると思います。”とのこと。 さて、概ね似たような流れになる物語ではある。 とはいえ、内容な見てのお楽しみ。そうか、と納得できればいい。 いろいろと賞を獲った作品らしい。私の感想とすると、ちょっといただけないなぁ、と。そこに正義はないから。ヒールだけというわけでもないけれど、衝撃の展開が待っているんだけれど、それを知った時のショックは大きい。大きすぎて、人間不信に堕ちてしまう。結末は……。 圧倒されて見終った。 これがいいとは人には勧められん……。 Netflixにて 2023年/台湾/134分 監督:ウォン・ジンポー 脚本:ウォン・ジンポー 出演:イーサン・ルアン、ベン・ユエン、チェン・イーウェン、ワン・ジン、シエ・チョンシュアン、リー・リーレン 原題:周處除三害(「あらゆる場所で三悪を排除せよ」) 英語題:The Pig, the Snake and the Pigeon(「豚と蛇と鳩」) お薦め度 「我、邪で邪を制す」★★★☆(70%)
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最終更新日
2024.11.06 23:45:45
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