本屋でこの表紙に魅かれ手にとってみた。
30歳で夭逝した詩人『中原中也』の詩集
『汚れちまつた悲しみに・・・・・・』である
オラは谷川俊太郎さんの詩が好きだと
以前書いていましたが
中原中也さんの詩は表題のこの詩の
まさにこの部分しか知らず(´・ω・)
今回手にとったのも何かの縁と思い購入。
パラパラと読んでみた。
『詩は相性』とこの本の鑑賞の中にも
ありましたが、オラとの相性はイマイチだった。
でも少しいいなと思う詩が2・3あったので
載せてみたいと思います。
ホラホラ、これが僕の骨だ
生きてゐた時の苦労にみちた
あのけがらはしい肉を破つて
しらじらと雨に洗はれ
ヌツクと出た、骨の尖(さき)
それは光沢もない、
ただいたづらにしらじらと、
雨を吸収する、
風に吹かれる、
幾分空を反映する、
生きてゐた時に、
これが食堂の雑踏の中に、
坐ってゐたこともある、
みつばのおしたしを食つたこともある、
と思へばなんとも可笑しい。
ホラホラ、これが僕の骨──
見てゐるのは僕? 可笑しなことだ。
霊魂はあとに残つて、
また骨のところにやつて来て、
見てゐるのかしら?
故郷の小川のへりに、
半ばは枯れた草に立つて
見てゐるのは、──僕?
恰度(ちやうど)立札ほどの高さに、
骨はしらじらととんがつてゐる。 『骨』
もうひとつ『曇つた秋』という詩の最後の部分
コホロギガ、ナイテ、ヰマス
シウシン ラッパガ ナツテ、ヰマス
デンシヤハ、マダマダ、ウゴイテ、ヰマス
クサキモ、ネムル、ウシミツドキデス
イイエ、マダデス、ウシミツドキハ
コレカラ、ニジカン、タツテカラデス
ソレデハ、ボーヤハ、マダオキテヰテイイデスカ
イイエ、ボーヤハ、ハヤクネルノデス
ネテカラ、ソレカラ、オキテモイイデスカ
アサガキタナラ、オキテイイノデス
アサハ、ドーシテ、コサセルノデスカ
アサハ、アサノホーデ、ヤツテキマス
ドコカラ、ドーシテ、ヤツテクル、ノデスカ
オカホヲ、アラツテ、デテクル、ノデス
ソレハ、アシタノ、コトデスカ
ソレガ、アシタノ、アサノ、コトデス
イマハ、コホロギ、ナイテ、ヰマスネ
ソレカラ、ラッパモ、ナツテ、ヰマスネ
デンシヤハ、マダマダ、ウゴイテ、ヰマス
ウシミツドキデハ、マダナイデスネ
ヲハリ
何度も読み返すうちに
オラが詩に歩みよることも
あるのかもしれないと思いつつ
興味のある方は是非。
今なら『本の虫ストラップ』ももらえちゃうぞ♪
(集英社文庫に限ります)
本屋のお姉さんが『おひとつどうぞ』と
箱を出してくれました。
(いらんと思ったけど意外にかわぃぃw)
ストラップは8種類+レア(ハチ目漱石)お早めに。