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カテゴリ:まぃ ふぇぃばりっと(´ω`*)
魔木子さん著の漫画『うらめしや』
シリーズの第13巻が9月17日に発売ー 人並みはずれた霊力でお江戸の 怪事件を解く“うらめしや”のお妖 妖怪に纏わるお話で綴られているこのシリーズ。 だけど一番怖ろしいのは生きた人間の心 結局は人の心の奥にあるモノだと この漫画の中にも色々描かれています。 目に見えないモノ。 普通の人には感じられないモノ。 世間で畏れられているモノの真の姿。 人の心の脆さ・危さ。 蟲師もそうだけど 蟲や妖怪とされるモノ=人の心 やさしさや醜さ・哀しさ そういうモノを描いた作品に 魅かれる傾向があるんですなぁ 今回の13巻は 『団欒の行方』『ひぐらしの森』 『光の呪文』『狐玉』の4篇。 今までの12巻もいいお話ばかりでしたが 今回はその中でも特に心に響く作品ばかりでしたな。 『団欒の行方』は、一緒に暮らしていても お妖の心が今ひとつわからない佐治が 後家さんと親しくなってヤキモチを焼かせ 気持ちを確かめようとするお話。 “見えるモノ 言葉にできる思いだけが すべてではない” ということを描いています。 『ひぐらしの森』は、お妖と佐治の息子 光太郎に想いを寄せる娘が辻斬りに殺される。 その犯人とはー なにかのキッカケで隠れていた魔性に目覚めた者の 表の顔と裏の顔。 生きた人間の方が呪文で退治できる魔物より 恐ろしいというお話。 『光の呪文』は、幼い時に天狗にさらわれ 1日で10年の時を超えてしまった お妖を凌ぐ霊力を持つ光太郎。 いつか自分の霊力で憎いそいつを 滅してやろうと想い続ける光太郎の前に 現れたひとりの娘のお話。 祓っても祓っても そこに住む人間の心が 荒んでいる以上、本当の根絶にはならない。 そんな御用菓子問屋に光をもたらし 次第に明るさを取り戻していく。 その娘は霊力を使うでもなく呪文で退治 するわけでもないのに何故・・・ このお話の中のこの言葉 『好きという気持ちを大切にするだ 人にも物にも 出来事にも 好きをいっぱいいっぱい増やすだ そうすれば自然に 感謝の気持ちがわいてくる ありがとうと心の底から 言いたくなるだ ありがとうは この世で一番大切な言葉だぁ ありがとうを口にするたび 憎しみや悲しみは だんだんと隅に追いやられ やがて消えてゆくー 』 どんな憎しみよりも霊力よりも 強くて美しい呪文 それは ありがとう という言葉だというお話。 『狐玉』は、光太郎は幼い頃 稲荷山の東火とお銀の息子北斗という 悪戯子狐と過ごしたことがあった。 (そのお話はうらめしやの10巻 “初春の子供たち”参照) 10年の時を1日で超えてしまった光太郎は 近所の友達の輪にはもう戻れない。 友達が欲しい淋しさを感じていた。 北斗と別れる際にした約束を光太郎は ずっと覚えていて会いたいと願う 彼の前に狐玉を携えた北斗の母お銀が 現れるが・・・・ 離れていてもお互いを思い続けた心。 身体は消滅してもその思いは残ってー 蟲師もうらめしやも 哀しくてやさしくて考えさせられて でも読んだ後に心が温かくなる そんなお話ばかりです。 興味をもった方は是非。 ジュールコミックス(双葉社) ーうらめしやー 魔木子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年09月27日 11時49分56秒
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