HV車でエコ運転して、人様に嫌がられる理由
久しぶりにこのネタでいきます。昔からよく「プリウスやアクアのドライバーは、ノロノロ運転をしたり過剰な車間距離を取るので気に入らない」との批評を目にしてきました。もちろんそれは一部のドライバーであり、法定速度を守っているという観点からは問題ありませんが、交通の "効率" という観点からは嫌がられてしまいます。そのような運転になってしまう理由を述べさせていただきます。プリウスやアクアのドライバーの中には、燃費を気にしながら運転している人、燃費競争をしている人など、それぞれの価値観や趣味を持って運転している人もいます。低燃費を達成するために必要なこと、それは私が前々から申し上げていますように、究極は「ブレーキを踏まない事」に尽きると考えています。中には適当にブレーキを踏んで「回生充電するのも必要」と考えている人もいます。もちろん電池の充電量が低下してくると、エンジンを回したりブレーキを踏んで充電する必要はあります。しかしブレーキによる回生充電には効率というものがあって運動エネルギーを100%回収することは出来ないのです。従って運動エネルギーは充電に回すよりも自走・空走に回した方が効率面から見るとベターだと私は考えています。ブレーキを踏まない運転をするには、信号や渋滞の状況などから、アクセル操作を先読みする必要があって車間距離を長めに取らざるを得なくなります。安全運転という観点からは良いと思いますが、ノロノロ運転になったり過剰な車間距離を取るという状況に至ってしまいます。こんな状況が他のドライバーの目に入ると、「トロトロ運転するな、もっと車間を詰めろ!」といった批判につながってしまうのです。「プリウスやアクアのエコ運転はエゴ運転だ」といった意見や書き込みも目にしたことがあると思いますが、実はそんな事情があるのです。