新型アクア 高速走行
まずは高速走行での先代アクアとの違いについて。燃費に関わる新型アクアのトヨタ ハイブリッド システム 「THS-Ⅱ」の変更点となります。先代アクアではEV走行の上限速度が速度計表示で76km/h辺りにありました。従って高速では、時速76km/hを超えている状態の下では必ずエンジンが起動している状況でした。例えば時速100km/hで緩やかな下り坂に入り、アクセルから足を離し車速が降下していく時、時速76km/hになった時点で緑色のEVランプが点灯し、EV走行になったことがわかります。100km/hから76km/hになるまでの間は、微量のガソリンを噴射しながらエンジンを回しているのです。しかしながら、新型アクアではこのEV走行可能速度上限の「しきい値」が速度計表示で110km/hとなっていることがわかりました。つまり110km/h以下の速度であれば、アクセルから足を離せばエンジンが止まってEV走行になっているということになります。エンジンが稼働しているということは、ガソリンが噴射されていることを意味していますので、「アクセルから足を離せば必ずエンジンが止まる」という状態が低燃費化には大切です。新型アクアでは、時速110km/h未満の速度でアクセルから足を離せば、燃料の噴射なしでエンジンが止まり、空走するということになります。この76km/hから110km/hに変わったという点が、新型アクアの高速燃費向上に大きく寄与しているものと考えています。ちなみに上のデータは8/29(日)に岡山市と山口県周南市との間約240kmを高速で往復した時のものです。燃費計では28.2とありますので、前のブログで述べた誤差7.5%を加味すれば、実燃費は28.2×(100% - 7.5%) = 27km/Lと推定することができます。条件は、二人乗りエアコン26℃ AUTOACC速度設定 100km/hです。先代アクアの高速燃費では実燃費25km/L程度だったのではないかと考えられ、新型アクアの高速走行は約10%の燃費改善ができているのではないかと思います。改善できている要因は、上で述べたEV走行可能速度の上限が速度計で76km/hから110km/hに変わったことによるものであろうと考察しています。(正味速度は70→100km/hであろうと思っています。)