「燃費計」と「満タン法による実燃費」との乖離状態
燃費計に表示される数値と、満タン法による実燃費計算値との乖離の話題がよく上る。走行距離は車が測っている数字を信じるものとし、乖離が発生する原因としては、①給油時のガソリンの入れ方のばらつき②給油装置の計量誤差➂車の持つ燃料噴射量カウンターの機差の3つが挙げられる。つまり、「ガソリン量計測の正確さ」と「給油する時の基準」の2つが大きな要因と見られる。またその乖離の度合いは、車の車種やメーカーによって差異があることもわかっている。今回は私が乗り継いだ2台のアクアの、二つの数字の乖離の度合いを調査した。その二つの数字の間の関係をわかり易くするために、今まで蓄積したデータをもとにして、横軸を「燃費計指示値」縦軸を「満タン法による実燃費計算値」とする散布図にしてみると、意外にも面白いことがわかった。一次近似直線の「傾き」が 1.0 の時、「燃費計指示値」と「満タン法による実燃費計算値」が一致することを意味しているので、初代アクアの傾き=0.940 →燃費計指示値の94.0%が実燃費新型アクアの傾き=0.955 → 〃 95.5% 〃となり、新型のほうが乖離の度合いが小さくなったとも言える。以上、燃費計を見れば実燃費が推定できるという根拠をお示ししました。