テーマ:自動車の燃費(1018)
カテゴリ:車のデータ
電池は「化学反応」を利用して発生する電気を取り出す装置であるので、反応場における温度は、電池の効率、すなわち充電と放電の効率に少なからず影響しているものと考えられる。
この充放電が効率よく行われると、HV車では電気で走行できる距離が伸び、結果として燃費数値が向上する。 特に冬場は気温が低下して電池の効率が低下して、燃費が低下すると考えられているが、一般ユーザーがこの影響度を定量的に把握するのは困難だ。 アクアに乗り始めて1年が経過したが、経験論ではあるが、電池の効率が良いとされる温度領域は25~30℃の間にあるようだ。もっともこれはトヨタが作ったシステムによってコントロールされた結果かもしれないが。 北海道にお住まいの知り合いで、私と同じアクア乗りの方だが、実験されたようだ。その方はグリル塞ぎ(=車の前面から空気がラジエターの放熱部に当たり難くする操作)も実施しておられるが、さらに室内の後部座席下に収められた電池の周囲温度、すなわち室内温度を高めて運転したら、燃費が幾分改善したとのことである。 一般的に冬場にHV車でヒーターを使用する時、その熱量を得るためにシステムがガソリンエンジンを自動的に起動させて熱を発生させる。この動きは言うまでもなく燃費悪化につながる。 電池の効率を高めて燃費向上させるために、燃費悪化につながるヒーターを使用する。このことは矛盾する操作であり、影響の度合いを把握するのは大変難しい。ヒーターを使用せずに電池周囲温度を25~30℃の間にするには、別の設備を使用するほかないように感じるが、簡単に行おうとすれば、日照を利用して室内温度を高めておくというのが安上がりだ。昼間しかできないと思うが。 もちろん室外空気に晒されているガソリンエンジンの温度が低下するとエンジンは自動起動するのでその影響もあるが、今後、寒い時期に入るが、室内温度と燃費との相関について意識してみようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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