カテゴリ:車
前の日記までは、HV車の冬場の燃費悪化の要因のひとつとして、エンジンが冷やされることについて触れてきましたが、その他にも要因がいくつかあると思います。
その中の二つについて触れてみます。 (1)HV車用電池の性能特性 電池内部では化学反応によって充電されています。化学反応を大きく左右する ファクターは、取りも直さず「温度」です。温度が低ければ活性化エネルギー を得られにくくなり、電池性能が低下するという理屈です。 もっと具体的に言うと、冬場は充電に時間がかかり、放電による消耗時間は 短くなるということです。 一般的に、電池は温度低下で性能も低下すると言われています。 電池自体の温度を適温に保つ・・・という操作が出来ない訳ではありませんが、 一般的には誰もがやっていないことです。 (2)燃料噴射量制御 エンジン内に送り込む空気の温度が高い時、空気の密度は小さくなりますので、 単位体積あたりの酸素量が減少します。 酸素量はセンサーによって連続的に測定されており、それに見合った少ない量の 燃料(ガソリン)を送り込もうと制御します。 裏返せば、気温の低い冬場は、夏場よりも相対的に燃料噴射量が増す、と言えます。 燃料噴射量の制御は、例えばTOYOTAの場合だと、EFI (Electronic Fuel Injection)と 呼ばれるシステムによって、上述の制御がなされています。 このブラックボックス化された制御を、誰しもが変えることができません。 以上のような理由によって、冬場の燃費はたとえ道路環境条件が同一であったとしても、 上述のようなハード的な冬場と夏場の決定的な違いがあるため、燃費が低下すると考えられます。 「グリル塞ぎ」だけしても、このような要因がある限り、燃費を夏場に近づけようと しても限界があります。が、でもまあ、しないよりまし・・・でしょうか。 これから評価を続けていきますが、以上のようなことが複合的に絡み合った結果としての燃費 だということを、再認識しておきたいと思っています。 そして、技術的な面でお詳しい方が本文を読まれ、もし誤りがあればどうかご指導をお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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