テーマ:ハイブリッド・カー(58)
カテゴリ:車
HV車の割合が増加傾向の昨今、いろいろな記事を見るにつけ、「あれ? これは間違っているぞ!」と思った過去の記事に対して、特にHV車初心者にご披露します。
1.街乗りで有利? 燃費は街乗りで有利とよく言われる。確かにガソリン車との相対比較 ではそうかもしれないが、ストップ&ゴーを繰り返す街乗りでは燃費は さほど伸びない。むしろ速度にして50~70km/hの範囲を信号に掛ることなく 走れる郊外のほうが最も低燃費で走れる。 言うまでもなく、高速では大部分がエンジン走行となって、ガソリン車 と比較した優位性は少なくなるが、ガソリン車よりも悪化はしないだろう。 2.カタログ燃費は良いが、実燃費が悪い! カタログ燃費は、車種間の相対的な比較と考えればよい。HV車の燃費が 最も悪化するのは冬場、その次に悪いのはクーラーを使用する夏場。 ヒーターやエアコンを使用しない春と秋で挽回を図ればよい。 理想的な運転ができれば、カタログ燃費を超えることもある。 ガソリン車も同様な事が言えるが、各個人の燃費は、以下の条件によって 大きく変化する。 (1)道路条件・・・制御不能 一回当たりの走行距離 ストップ&ゴーの回数(道路の混み具合、信号への引っ掛かり方) アップダウンなどの地形 路面の平滑性→車が直進しようとするエネルギーが垂直方向の 振動によってロスしないかどうか。 道路が乾いているか、湿っているか、水たまりがあるか。 (2)気象条件・・・制御不能 外気温(室内温度)、風の強さと向き、 (3)車の構成部品等・・・制御可能 タイヤの空気圧、不要な荷物の重さ (4)乗車人数・・・制御不能 (5)アクセルとブレーキの操作・・・制御可能 理想的にはブレーキを踏まないこと。走行中、アクセルにも ブレーキにも足を載せていなければ、慣性エネルギーによってモーター 発電機で充電状態になっている。 しかし充電するにも効率があるため、回収に回す100%全ての慣性 エネルギーを回収することはできない。従って意識的にエンジンを 起動させた後に回生ブレーキで積極的に充電するにはロスがある。 3.走行抵抗を少なくするためにニュートラルで走行? ニュートラルで走行するとブレーキ力が低くなって危険。 また、ニュートラルでは充電されない。 4.シフトBポジション、いわゆるブレーキポジションにすると回生量が増える? Bポジションにすると、タイヤの回転エネルギーがエンジン側にも伝わり、 エンジンブレーキは効くがモーター側での回生電流による充電量は減少する。 5.冷房は燃費に影響しない? いや、大きく影響する。冷房用コンプレッサーの駆動源がエンジンから 電気モーターになったため、従来のガソリン車のようにエンジンに掛る負荷 は減ったが電気を食うので、モーター走行に回す電気量が減って燃費に影響する。 エアコンをONにすると、電池の減り方が早くなるのがわかりますので、 冷房を使わない時と比較してみてください。 こんなところでしょうか。参考になればと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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