テーマ:ハイブリッド・カー(58)
カテゴリ:車
この話題については、私の車の経済性評価と題して何度か触れてきたものですが、
「元が取れない」と断言するのは言い過ぎだと思っています。 その人の "買い替えのタイミング" と "運転環境" によっては、元が取れるケースが存在していますので、「元が取れる場合もある」が正解だと思います。 元が取れるとか取れないとかの論議ですが、回収対象の金額を何とするか、が大きなポイント。 (1)元が取れないケース HV車が低燃費であるからと言って、まだまだ乗れる車をHVの新車に買い替える場合。この場合は、新車購入代金を回収対象と考えるべきなので、200~300万円の購入費をガソリン代の差額で回収しようとするのは、まずもって不可能。これは止めるのが得策です。お勧めもしません。 (2)元が取れるケース 現在乗っている車の減価償却費を回収済みの人であって買い替えようと思っている場合であり、かつHV車の低燃費性能を最大限に発揮できる環境条件にある方は元が取れると思います。 この場合、車は必ず買うという前提に立つので、回収対象の金額は、そのHV車と同じ車格・排気量であるガソリン車との価格差を回収対象金額にすべきだと思いますし、比較する燃費もそのガソリン車の推定実燃費とすべきです。 ただし、購入しようとするHV車と比較対象にするガソリン車の実燃費を推定するのは、大変だと思います。年間走行距離や運転の仕方がよく似た人のデータを参考にするしかありませんから。 【回収年数計算式】・・・誰が作っても同じになりますが、とりあえず私が作りました。 下のような簡単な数学の式になります。 Y=R(LN)(HN)/{D(LN-HN)G} Y:回収年数 以下は変数で、右の数字は私のケースです。 R:回収対象額(円)・・・300,000円←1,500ccガソリン車との価格差 D:年間走行距離(km)・・・12,000km G:ガソリン単価(円/l)・・・135円/l LN:購入するHV車の推定実燃費(km/l)・・・24km/l←私のアクアの年平均実績 HN:同排気量ガソリン車の推定実燃費(km/l)・・・16km/l←1,500ccガソリン車燃費 数字を当てはめると、 Y=300,000×24×16÷{12,000×(24-16)×135}=8.89年 となりました。 私の場合では、やはり10年の乗車が必要ですね。(笑) 価格差は30~40万円と言われていますし、ガソリン価格はだいたい推定できると思います。言うまでもなく、ポイントは"年間走行距離"と"実際の燃費差"と"ガソリン単価"であり、数字が大きく異なってきます。 回収対象金額400,000円、年間走行距離30,000km、HV車燃費24km/l、ガソリン車燃費16km/l、単価135円/lで計算し直しますと、Y=400,000×24×16÷{30,000×(24-16)×135}=4.74年となりますから、5年で乗り換えと見れば元が取れた時点で乗り換えとなり、もっと乗り続けるとなるとメリットあり、となりますね。 これらはあくまでも電池寿命が買い替えまでは持つという前提ですが。毎日長距離を走る営業車などはokかもしれませんね。 元が取れる取れないに興味がない方はスルーしてくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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