テーマ:戦争と平和(55)
カテゴリ:感動したこと
6月23日(土) 沖縄慰霊の日、何気なく付けたテレビに中学校3年生の相良倫子さん自作品「生きる」の朗読シーンが映った。
なんとなく聞き始めた朗読内容であったが、だんだんとその素晴らしい表現や表情、そして態度にぐいぐいと引き込まれるのであった。 「マントルの熱を伝える大地」 「心地よい湿気をはらんだ風」 「草の匂いを鼻孔に感じ」 「遠くから聞こえてくる潮騒」 「岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波」 「山羊の嘶(いなな)き」 「小川のせせらぎ」 「畑に続く小道」 「萌え出づる山の緑」 「優しい三線の響き」 「照りつける太陽の光」 ・・・綺麗な沖縄の風景をイメージさせつつも、 「小鳥のさえずりは、恐怖の悲鳴と変わった」 →人の悲鳴 「優しく響く三線は、爆撃の轟に消えた」 →爆撃弾の破裂する音 「青く広がる大空は、鉄の雨に見えなくなった」 →飛来する戦闘機 「草の匂いは死臭で濁り」 →死体が放つ悪臭 「光り輝いていた海の水面は、戦艦で埋め尽くされた」 「火炎放射器から吹き出す炎、幼子の泣き声」 「燃えつくされた民家、火薬の匂い」 「着弾に揺れる大地、血に染まった海」 ・・・平和な時と戦争の時のギャップを感じさせながら、戦争の残酷さや無常さを伝えた。 過去の反省を活かして今を生き、将来を平和ならしめるために今を生きる。 そして「命」「今」「生きる」というキーワードで締めくくった。 何一つ難しい言葉は使っていないが、単純な表現がすんなりと腑に落ちる。 全体としてこんなに素晴らしいスピーチを聞いたことがない。 絶賛されるに違いないだろう。すばらしい朗読をありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.06.25 15:24:45
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