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今日お昼頃、母から電話がありました。悲しいニュースです・・・

１ヶ月ほど前から実家の裏の木に、鳥が巣を作っていました。
鳥の巣って人の目にふれないようなところにあるもんだと思っていたのですが、
実家はマンションの１階。ベランダから巣が丸見えなんです。
確かに裏の通りからは見えないけど、木もそんなに高くないし・・・
ほんとにこんなとこに巣を作ってもいいのか？？
と思いながら、実家に行くたびに観察していました。

２匹の鳥は交代交代で木の枝や、細い紐などを運んでは置き、
運んでは置きで、ついにキレイな巣の形に仕上げました。

２・３週間ほど、常にどちらかの鳥が巣の中に入って
卵を温めているようでした。

あたしは親鳥がちゃんと卵を温めているかチェックしに
１日に何度もベランダへ行きました。

そしてある日チェックしにベランダへ行くと、
親鳥がいない!!!
巣もそのままで、シーンとしていました。

どうしたんだろう？？と思っていたら・・・

親鳥が帰ってきました。

親鳥が巣に止まるなり
ピーピーピーピーと小さなクチバシがたくさん出てきました。

ヒナだ!!!!卵が孵ったんだ!!!!

すっごく嬉しくなってヒナの数を数えました。
遠目で見て多分３匹!!

ヒナが孵ってから、親鳥は大忙しです。
これまた交代交代で、朝から晩までエサを１日に何十回と運んでいました。

賢いもので、親鳥がいない時、ヒナは絶対に頭をあげないで
誰もいないかのように巣はシーンとしているのです。

本格的な梅雨に入って、雨が続いた日は、
ヒナが濡れて死んでしまわないか心配で
「屋根作ってあげた方がいいかなぁ～」と思ってベランダから見ると

親鳥は羽を広げて巣の中にいるヒナ達を激しい雨から避けていました。
その親鳥のけなげな姿にとても感動し、
ほんとそれくらいの気持ちがないといけないな～見習わないと!!と思いました。

３匹のヒナは、みるみる大きくなって、毛もちょっとフワっとしてきていました。

「今日の様子はどう？」
「もうそろそろ、巣立ちするんちゃう～？」

と母との会話の中に、ヒナと親鳥のことが会話にならなかった日はありません。

それが・・・・

一瞬の間に・・・

母いわく、「今日は、やたらとカラスが近くをカーカー鳴いてるなぁ～？」
と思っていたんですって。

そして、いつもの日課でベランダに出てみると・・・

ヒナがいない・・・

親鳥が２匹そろって巣の中を覗き込み、
「ピーピーピーピー」とヒナ達を必死で探しているかのように
一生懸命呼んでいる。

親鳥は、なかなか諦めずに、形もなにもない我が子をずっと呼び続けていました。

ほんとにほんとにショックです・・・

カラスが憎らしい!!!!

でもそれが自然の摂理なんだろうなと自分に言い聞かせても
やっぱり親鳥の気持ちを思うとすごく悲しくなった。

買い物に行って帰って来て、もし自分の子がいなくなってたら
ほんとに例えようがないくらいショック状態になって、
一生、子供が見つかるまで探すことを諦めないと思う。

なんだか今日は１日そんなコトを考えて、
やっぱりちょっとブルーな気持ちで過ごしてしまいました・・・

明日、親鳥はどうしてるかな・・・