古河の桃まつりが今年も3月20日に始まりました。今年の冬は寒かったのですが、このところ急にポカポカ陽気になり、18日あたりに開花しました。昨日(3月22日)時点で4分咲きとなっており、お天気に恵まれて園内とてもにぎわっていました。
会場の古河総合公園は、昔、室町時代~戦国時代に関東を治めていた古河公方の館(鴻巣御所)があったところです。ポスターに桃香ちゃんという、かわいらしいキャラクターが描かれていますが、この子は最後の古河公方といわれる足利氏姫(あしかがうじひめ)(1574-1620)がモデルです。桃林の真ん中に徳源院跡という史跡がありますが、彼女はここに眠っています。
古河の桃林は、江戸時代初期の藩主、土井利勝(どいとしかつ)が江戸のお屋敷で、古河の領民のために桃の種を拾い集めて送ったのが始まりだそうです。枝が煮炊きする際の燃料に、実がおいしいからとのこと。ただ、当時のものは明治時代に枯れてしまい、現在の木は花を愛でるハナモモという種類です。2000本もあってたいへん見事ですよ。
今年は「上野東京ライン」が開業し、東京や静岡県からも、乗り換えなしで古河に来られるようになりました。桃まつりは4月5日まで。駅からハイキングが3月26日まで毎日、花桃ウオークが28、29日に実施されます。桃色に染まる春を楽しみに、ぜひ、おいで下さい。