先週は、ちょっとお仕事がんばるぞ週間ではあったのですが。
実は、今回の記事。
下書きしては訂正し、書きあがっても、さて。
アップすべきかどうか・・・ずっと迷ってしまって、結局、こんなに間が。
「日記を公開する」ボタンを押すだけになってる今も、正直、迷ってます。
果たして、正しい事なのかどうか。
理由は後述させていただきますが、決して楽しい内容ではないので、
今ちょっと重い話題はキツイな・・・という方は、どうぞ、このまま
スルーしてやって下さいませ。
次回はいつもの、のほほん記事ですので、また遊びに来てやって
いただけると幸いでごさいます。
1月24日に、新聞やニュースでも取り上げられた事なので、見かけたなって
覚えのある方もいらっしゃるかも。
川崎市在住の45歳の男性が、里親募集で引き取った猫を虐待していた件で
保護主さんから「可愛がる約束をして騙し取った」として「詐欺罪」で
逮捕されました。
そのニュースを知った時の感想は「また、こんな酷い奴は一生、刑務所に
入ってればいいのに!許せない!!」でした。
その後、私も偶然、ツイッターからのリンクで、この事件にまつわる
さまざまな動きがある事を知り、この詐欺罪での公判に向けて、被告への
厳罰を求める署名活動が行われている事も知りました。
提出先は川崎地方検察庁。
署名に法的効力はないものの、今回の事件を、いかに重要と考えているかを
裁判官・検察官へ伝えるためにということです。
実は、この容疑者は動物虐待の罪でも「動物愛護法違反」で逮捕は
されているのですが、愛護法はあっても器物破損扱い、最大でも
懲役一年未満または100万円以下の罰金である愛護法違反よりも
重い「詐欺罪」適用での再逮捕だそうで、今までの他の同様の事件よりは
多少、進展しているのかなあ・・・とは思うのですが。
最初にニュースを見た瞬間に、瞬間湯沸かし器のごとく「こんな奴、許せない」と
思った私ですから・・・もちろん、すぐさま署名用紙をダウンロードして、
同僚はじめ、身近な動物好きの友人にも協力してもらったわけですけれど。
で。
いつもなら。 たとえば動物愛護法改正要望の署名・・・とかなら
何の迷いもなく、すぐさま、こういう動きがあるのでお願いします~って
ブログにも記事をアップしたと思うのですが・・・・。
今回のこの容疑者。
実名報道されていて、その名前で検索すれば、たくさんの記事や
書き込みがヒットするんです。
その中には、猫を抱えた笑顔の顔写真も。
ここでね、ちょっとだけ。葛藤が生まれちゃったんです。
なんの抵抗も出来ない弱い相手を虐待した容疑者は許せない。
だけど、たとえば新聞などの公的なもので発表されていない顔写真まで
ネットに流れちゃってていいものなのかどうか・・・・。
けど、もしまた。
この容疑者が釈放された後に、同じようなことを繰り返すかもしれない時に。
譲り受けの必要書類は、あるいは巧妙に偽造することも出来るかも
しれないけど、もし、保護主さんが、なにかひとつでも不安要素を
感じたときに、顔が判る、という事の意味は、ものすごく大きいんじゃないか。
そして、私と同じように、動物が好きで。
この卑劣な行為を許せないと思った方々の中で。
冷静に事実と経過のみを綴られていらっしゃる方もいれば。
気持ちはわかる、心情としては、すごくよくわかるのだけれど、
過激な感情を、丸ごと、ぶつけてる方もいらっしゃって。
(攻撃的な言葉は、その怒りと化の大きさを伝えるのに有効なのと
同時に、もしかしたら味方になってくれていたかもしれない人に
拒否反応を起こさせるかもしれないもろ刃の刃だと思うから・・・。
共感してほしい時こそ、ぐっと堪えて、一歩引いてみるのも
いいのかもしれないな・・・とか)
動物虐待については書籍にもなった有名な「こげんたちゃん事件」はじめ、
本当に過去にもたくさんあって、少しでも罪が厳罰化されることで再犯の
抑止力になってほしいという気持ちと、でも、本来はまず、大元である
法律での規定が厳しくなるように求めていくべきで、許せない奴だから
罪を重くしろ~!!っていうのは、単なる感情論でしかないのかな・・・とか。
本当に、いろんな感情がグルグルグルグル回っちゃっていて。
直接、会って、自分の口から説明できる範囲の人へなら、責任も持てるけれど、
果たして、不特定多数の方の目に触れるブログで、単純に署名活動してますよって
紹介記事上げちゃっていいのかと。
けっきょく。
やっぱり迷いながらも、自分たちでは声を上げることができない
動物達の代わりに、出来ることがあるならしたいっていう
気持ちが勝ったので、この日記をアップしています。
当たり前ですが、だからといって、署名協力して下さいってお願い
ではなく、詳細記事にも目を通された上で、納得できる範囲であれば
署名して下さる方がいらっしゃればいいな、と思ってます。
初公判は2月15日(水)
上記のページから用紙をダウンロード印刷も出来ますが、プリンターの
ない方は、番号を控えていけば、最寄りのセブンイレブンで印刷できるそうです。
詳細はこちらで → 「川崎市 里親詐欺・猫大量虐待 廣瀬勝海事件」
本当に、どうしてこんな事件がなくならないのか・・・。
何度か書かせていただいてる事ですが、動物嫌いでもいいと思うんです。
好みや、得手不得手ってあって当然だと思うから。
小さいころに噛まれちゃって、それ以来怖くてしょうがないって事も
あるだろうし。
ただ。
嫌いでも、それは、単にその人個人の「感情」であって、ただそれだけ。
一生懸命に生きてる命に、その感情をぶつける事だけはやめてほしい。
嫌いなら、そっと、その場から離れれば済むことです。
または、家に野良猫がやってきてとか離れられない状況で
あれば、来なくなる工夫をするべきで、ボランティアさんに
相談するとか、いろんな手だては、見つけようと思えばいくらでも
見つかる時代ですもの。
そのうえで、もし余裕がもてるなら、ちょっとだけ。
自分から歩み寄ってみてくれたらいいなって思います。
なんのしがらみも抱えない、ただ真っ直ぐな気持ちしか持たない動物からしか
受け取れない贈り物って、すごいんだけどな。
その贈り物をもらった充実感や幸福感は、虐待で得られる(らしい)快楽なんて
比べものにもならないんじゃないと思うんだけど。