父のこと。
昨日、戦争のテレビを見て、父のことを書きたくなりました。私の父は大正生まれで軍隊経験者だった。私は軍歌を聞いて育ち、父の戦争の話をいつも聞かされていた。自分は気の弱い人間なのに、どうして人を殺さなければいけないのか、目の前でたくさんの人が死んでいくのを見たこととか、戦友との話とか。...・・・そんな父が去年亡くなった。意識が切れ切れのとき父は私に「これを家族に渡す約束したんや。届けなあかんねや」と言った。きっと亡くなった戦友から何かあずかったままなんだと思った。「わかった!私が渡しておくから!」と言うと、安心して眠った。戦争はたくさんの悲劇を生んだ。絶対に風化してはいけない。私はずっと伝えていこうと思う。