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カテゴリ:読書フィクション(12~)
「図書館の魔女(1)」高田大介 講談社文庫
「図書館こそ世界なんだよ」 という図書館の魔女こと10代の少女マツリカと、 その司書兼通訳兼秘書たる3人の若者が 世界と対峙する、というお話なのかな。 始まったばかりなのでよくわからない。 この作品を多くの人はファンタジーという。 私がファンタジーに求める条件は2つ。 物語の始めから既に世界は作り込まれ、出来上がっていること。 究極の問いが発せられ、作者が作った世界内だからこそ、鮮やかな解決で終わること。 細かな描写は、かなりこなれていて存在感がある。 食べ物や地下水道など。 でもそれらは、中世から近代にかけたヨーロッパの文献から拾ってきたもののように感じられ、世界を作ったという感じかまだしない。お約束の「架空の地図」が提示されているが、「風の谷のナウシカ」や「守り人シリーズ」を想起するような地政で、まだ「おゝ」というような作り込みを感じられない。むしろ、ナウシカの「火の7日間戦争」が起きる前の世界のような気さえする。だとしたら興奮する(王蟲を作り出した知恵が図書館から発したのだとしたら‥‥)のだが、その段階まで至るにはこの時代から少なくとも数百年は必要なので関係はない。 究極の問いは未だ発せられていない。 よく考えたら、上下巻の未だ上の半分を読んだだけなのだ。もう少し読んでいこうと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年02月18日 16時23分46秒
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