和田 真二
さすがに最近は少女漫画は読まなくなりましたが子供の頃、姉貴がいたのでマーガレットやら少女フレンドやら読んでいました。もともとSFとかファンタジー系の本が好きだったので萩尾モトさんとかの作品を好んで読んでいました。和田真二さんはスケ番刑事を書いていた人でSF、サスペンス系の作品が多かったようです今は作品を出されているかどうか分かりませんが、好きだった作者の一人です。いつごろの作品かは知りませんが心に残っている、お話がひとつ。舞台は北欧?の山脈村の動物たちにに慕われる熊さんと嫌われ者の狼の物語「文字通り 一匹狼で村人?たちと関わりを持とうとしない狼さんはほかの動物たちに疎んじられ孤立していました。そんな中、熊さんだけには心を許し、夜になるとどちらからともなく、肴をを持ち寄り酒を酌み交わす、仲だったのです。ある日、事件が起こります。村の穀物倉が襲われました。村の動物たちは狼を疑い始めます。狼を追い出そうという動きも出始めます村の動物たちを抑えて狼に事情を聞きに行く熊さん。二度目の襲撃に遭遇します。襲撃者の正体はイタチでした。狼はイタチの来襲を知って村を守るために調査をしていたのです。イタチに襲われ傷ついた狐を救い出しイタチを撃退する熊と狼。全てが終わったあと、狼は誤解したことを詫びる狐と熊を残し旅に出るのでした。「俺は嫌われ者のままでいい」という言葉を残して。」昔の西部劇かなんかにありそうな話だけど熊と狼の信頼関係の暖かさと雪の中に消えていく狼のカッコよさがいつまでも心に残っています。題名も忘れちゃったけど誤解を解けずに狼が村から出て行くのを止められなかったくまさんの心情とか考えるとせつなくなるお話でした。