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くまおとうさこの日記

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2011.07.21
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カテゴリ:介護とか
※この記事は5/16に下書きしていたものに手を加えてアップしたものです。



ジジが脳卒中で倒れてから36日目。

5月15日、子供たちを伴ってお見舞いに行ってきました。

1日3回のリハビリがあるため、その時間を避けていったにもかかわらず

病室についたらちょうどリハビリタイムで、

「リハビリの時間を見計らってわざわざ時間をずらして来たのにー」

と言ったら、ジジも「フフフ」とおかしそうに笑ってくれまして。


この日のジジは病室についたら、むくっと体を起こして

完全に「お客さんを迎える体勢」に。

その動きの俊敏さにびっくりしました。

右の麻痺が強いので、左側をメインに動かしてますが、

ちー(小2)が大量に持ってきたガンバライドカードをめくってみようと

右側に意識を集中させたとき、少し、ほんの少しですけど

右側に力がかかって右手が震えるような感じになりました。

今はまだ動かないけれど、「もしかしたら…」と思える

うれしい発見でした。


☆.。.:*・゜  ☆.。.:*・゜  ☆.。.:*・゜  ☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜

言葉の方もまだ全然「言葉」というレベルではないです。

でも、単語がたまに出るようになってきたみたいで。

毎日見舞いに通うババが、ジジが「引出しの中」と指示しているのに

戸棚を開けたら、ジジに「バカ」と言われたそうです(苦笑)

「すっごいはっきりと『バカ』って言われた…」と

ババは若干ショックを受けていましたが(^^ゞ

悪口の回復が一番早いのですね…



たまたま病室にきていた言語療法のSTの方に

「お父さんってどういう人ですか?」と尋ねられました。

うーん。言語の訓練、結構てこづっているのかしら…と思い

「真面目で口数が多い方ではなかったです」と答えると

「えー?ほんとに?? 訓練では冗談ばっかり言ってるんですよー」

と意外な答えが。


(゚Д゚;)

え。 キャラ変貌?


まぁ、倒れる前も根暗な方ではなかったですけど、

自分から冗談をいうタイプでもなかったような…

でも、こういう状況だと落ち込んでしまう患者さんも多いと聞くのに

リハビリを楽しむ余裕さえ感じさせるようなジジの様子に

ジジのタフさというか、意外な一面を垣間見ることができました。



☆.。.:*・゜  ☆.。.:*・゜  ☆.。.:*・゜  ☆.。.:*・゜ ☆.。.:*・゜

5月にこの記事を下書きしてから約2か月。

その後地道にリハビリを重ね、ジジはみるみる回復しました。

7/17、病院から一時帰宅が許されてこちらに遊びにきてくれましたが、

自力で歩行も起立や着席もできるようになっていました。

倒れた当時はまったく動かなかった右手も、箸をもって

ご飯をたべられるまでに回復。

実家では入浴も一人でできたそうです。

ただ、言葉は日によって調子のいいときと悪い時があって

文章で伝えようとすると不明瞭になりますが

それでも単語をならべれば意思疎通ははかれます。


右半身がまったく動かないような状態からよくぞここまで回復したなぁと

思うと、人間の持っている生命力の強さに加え、

ジジのもっていたあきらめない力(?)ってすごいなぁと。

もしできるならば、ジジが倒れた当時に戻って、

「大丈夫、あと数か月するとほんとにびっくりするくらい良くなるよ!」

と、ショックで心が定まらなかった私たち家族に教えてあげたいくらいです。



ブログやメールで温かい励ましのコメントをくださったみなさま。

本当にありがとうございます。 

その言葉がどれだけ心の支えとなったことか!


まだ、退院後の住まいの問題とか、脳卒中の再発防止とか

片付けなきゃならない問題とか気を付けなければならないことは山ほどあるけど

とりあえず、山場は越えた!という感じです。

ありがとうございました。


【支えとなった本たち】

  

特に「壊れた脳 生存する知」は「高次脳機能障害と痴呆はちがうんだよー」

ということが繰り返し説明されていて、

私もジジへ接する際にとっても参考になりました。

「高次脳機能障害」への誤解や偏見は医療関係者にもまだまだ多いとのこと。

脳卒中患者の家族としては、高次脳機能障害への理解が進んで、

誤った対応をされる患者さんが少なくなる日がくるといいなぁ…と思います。


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最終更新日  2011.07.21 06:35:42
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