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6年前の秋
講義の後にたまたま寄ったペットショップ 雛コーナーにいたのはグリーンの仲良し雛2羽と 文鳥1羽。 そしてポツンといた 空色の小鳥。 淋しかったのか、怖かったのか、寒かったのか 手の中で丸まって震えていた。 私とDは同じ事を考えていて その日から空色の小鳥は家族になった。 命名ぴーちゃん いかにも鳥らしい良い名前だと 既に親ばか。 2時間おきに柔らかくした餌を与え 温度管理に気をつけて モリモリ食べ、いっぱい遊んで、グングン育っていった。 フォローリングをスタタタタタ・・・ 勢いあまってコーナリングに失敗してゴテッ。 十分飛べるまでに羽が揃ったのに、 つま先からヨイショヨイショ肩までよじ登ってきてみたり 鏡の自分にうっとり 前に行ったり後ろに行ったり恋してみたり 中華街で買ったねじ巻の小鳥 ねじを巻いてあげると、もう大変 そのうち「ぴーちゅあん」としゃべるようになり 「おはよ」と言いたかったらしいが「およよ」 人が何かを話しかけると、じっと耳を傾けて 籠の近くを通れば、振り返って「あそぼ。」の目 マンション4階のベランダから大空に羽ばたいていった日も でも呼んだらピヨピヨ帰ってきて、イイコだったね。 遊びつかれたら肩でオヤスミ。 オヤスミ・・・ぴーちゃん。 Dが青い花を買ってきてくれた。 名前はわからないけど、勿忘草に似た 小さくて、柔らかくて、カワイイ花だった。 大好きだった粟穂も一緒に。 Dと私の写真も一緒に。 ここなら色んな鳥もいるし 淋しくないね。 オヤスミ・・・ぴーちゃん。 秋ヶ瀬公園の大きな木の下 春になったら、ここから桜のトンネルが見えるね。 台風の後はぴーちゃん色の空。 沢山の温かい思い出をありがとう。 心にぽっかり直径15cmの穴。 涙が止まらない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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