カテゴリ:声楽曲
カッチーニと同じイタリアの作曲家、時代はほんの少し後になりますが1567年生まれのモンテヴェルディという音楽家がいます。作品には18曲のオペラ、マドリガーレ(カンタータから代わった歌曲)などがあります。今日はその歌曲からです。 実は私は動画を見て思わず目を見張りました。それは男性の歌声の美しさがこの世のものとは思えなかったからです。みなさんは宮崎駿の「もののけ姫」をご存知ですね。その主題歌を歌っている米良美一さん、この方の歌声を思い出しみて下さい ♪はりつめた弓の ふるえる弦よ~♪ 男性なのですが女性のような高い声をしていますね。 これはこの時代の発声法の一つだったようです。声部はカウンターテナーまたはカウンターテノールと言います。変声を過ぎた男性が裏声(ファルセット)や頭声を使って、女声パートの音域を歌う事を指します。尚、ボーイソプラノやバロック時代にみられた変声前に去勢することで高音域を保つカストラートは区別されます。 また成立事情として中世のヨーロッパにおいては「女性は教会では黙すべし」という掟により、女性が教会や舞台の上で歌うことは禁じられていました。そこで、教会の聖歌隊では高音のパートをボーイソプラノが担当していたのです。しかし、表現力に乏しく響きの弱いボーイソプラノのかわりに、アルトは成人した男性がファルセットを使って歌うようになった、これがカウンターテナーの始まりなのだそうです。これは特にイギリスの聖歌隊において伝統的に今でも続けています。
今日の一枚~エルグレコ◇聖母子と聖マルティーナ、聖アグネス 曲名:Sì dolce è 'l tormento (苦しみが甘美なものならば) http://www.youtube.com/watch?v=9kZ2onf6uXU
***** ***** ***** ***** ***** サロンコンサートのお知らせ(プログラム ブラームスVnソナタ1番「雨の歌」他) http://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201002100000/ ショパンアルバムについてhttp://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201001280000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 27, 2010 08:19:31 AM
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