カテゴリ:クラシック音楽
フルートの音色いいですね~引き続き木管の響きを楽しみたいと思います。今日はバロック時代から移りまして古典派の音楽、モーツアルトのフルート楽曲です。
今日の一枚~フィメール◇フルートを持つ女 モーツアルト21歳の時、職探しの目的でパリに旅行に出かけました。その途中に長期滞在をしたマンハイムにあるヨーロッパ有数の宮廷オーケストラへの就職を希望しましたが成功に至らなかったようです。しかしその団員にフルート奏者ヨハン・バプティスト・ヴェンドリングという人物と親交が始まりました。そのおかげでヴェンドリングの知人、音楽愛好家からの依頼で「小さくて軽い短い協奏曲を3曲と四重奏を何曲か、フルートの為に作って欲しい、という注文を受けたのです。 今日でもどの曲も多くの人々から愛されているフルートの曲ですが、実はモーツアルト自身はフルートの音色が嫌いだったという話もあります。それは1778年に父宛の手紙の中で「我慢できない楽器のための作曲をずっと続けなければならないと、お分かりのように、僕はうんざりしてしまうんです」と書いているそう。当時のフルートは改良前で音程が不安定だっため、あるいはヴェンドリングの依頼どおりの作曲量が自分の恋の悩みでこなせなかった言い訳かもしれない・・という説もあります。 またこの四重奏4番だけは1786年にウイーンで作曲されたという説が強いようです。というのは、この曲の全ての楽章の主題が当時の流行していた歌からできており、第3楽章が1786年にウィーンでヒットしパイジエッロのオペラ『勇敢な競演』のアリアの主題を拝借しているからです。1786年といえば、オペラ『フィガロの結婚』や「プラハ」交響曲が生み出された時期で、音楽の彫りが深くなり、表現にいっそう幅が増した時期でありましたが、この四重奏曲はむしろ気楽で快適な気分に満ちています。 本日の動画はフルート四重奏第4番イ長調K298、第1楽章 アンダンテ。フランツ・アントン・ホフマイスターの歌曲「自然に寄す」の主題による変奏曲で、フルートによる主題の後に4つの変奏が続き、主旋律を担う声部は次第に低弦へと移って行きます。 ***** ***** ***** ***** ***** サロンコンサートのお知らせ(プログラム ブラームスVnソナタ1番「雨の歌」他) http://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201002100000/ ショパンアルバムについて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 5, 2010 09:10:57 AM
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