カテゴリ:ヴァイオリン曲
昨日はハイフェッツのヴァイオリン演奏を1つお届けしましたね。実はこの方、知る人ぞ知る、という巨匠ヴァイオリニスト、「完全のあくなき追求者」と言われるお方なのです。その技術の高さはこれからお届けする楽曲をお聞きになれば理解できるでしょう。 ヴァイオリニスト・ ヤッシャ・ハイフェッツは、1901年2月2日、現在ヴィルナ(Vilna) という名で知られるリトアニアの古都に生まれました。3歳の時、音楽教師であった父が初めてのヴァイオリンを与えると、3年後(6歳ですね!)には聴衆の前でメンデルスゾーンの協奏曲を弾くまでに至ったとのこと。 その後次々にヨーロッパ各地へソリストとして赴きましたが、その間にも彼はアウアーのもとで研鑚を積むことを決して忘れませんでした。ベルリンの演奏会にたまたま居あわせた偉大なヴァイオリニスト・フリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler, 1875-1962) が、まだほんの13歳のハイフェッツ の演奏を聴き「我々に残されたのはもはや楽器を投げ捨てることだけだ」と語ったと言われています。 さて今日ご紹介する曲の作曲者ニコロ・パガニーニ。この人の曲というとすぐに頭に浮かぶ言葉「超絶技巧」。私はピアノ曲リストの「パガニーニの主題による変奏曲」を学んび頭を掻き毟った記憶が蘇ります。パガニーニは1782年イタリアのバイオリニスト、ヴィオラ奏者、ギターリストであり、作曲家です。そのヴァイオリン演奏のあまりの上手さに、「パガニーニの演奏技術は、悪魔に魂を売り渡した代償として手に入れたものだ」と噂されたと言うことです。 シューベルトの言葉:「アダージョでは天使の声が聞こえたよ」と派手な超絶技巧よりもイタリアオペラに近い音色の美しさを褒めた。 リストの言葉:「僕はピアノのパガニーニになってやる」 どちらの作曲家も「なるほど、らいしね~」と思わされます。
今日の一枚~ドラクロワ◇ヴァイオリンを奏でるパガニーニ さて、今日の24の奇想曲( 24 Capricci)作品1はヴァイオリン独奏曲です。無伴奏曲なので、ヴァイオリンの重音奏法や、視覚的にも演奏効果の高い左手ピッツィカートなど強烈な技巧が随所に盛り込まれた作品です。ヴァイオリン演奏家には難曲に挙げられています。 この曲に関係する他の作品として、リスト◇ピアノ曲に第1・5・6・9・17・24番を編曲され、最終曲「No. 24 Quasi Presto」は『パガニーニの主題による変奏曲』として特に有名です。ブラームスやラフマニノフなど多くの作曲家によって編曲されています。 ヴァイオリン・ ヤッシャ・ハイフェッツによる演奏(ピアノ伴奏付き) http://www.youtube.com/watch?v=vPcnGrie__M イザーク・パールマン(無伴奏で) *個人的にパールマンが好きなので一緒にアップしました http://www.youtube.com/watch?v=TRV6S6Os3zI
***** ***** ***** ***** ***** ***** ショパンアルバムについてhttp://plaza.rakuten.co.jp/kumikopiano/diary/201001280000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 21, 2010 09:15:21 AM
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